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track_二つ折り財布03

似て非なる物、その所以

track_二つ折り財布03

Detail

王道の系譜

この二つ折り財布はまさに王道の形をしている。左側にはカード段が4段あり、右側には小銭入れがある。札入れは2部屋用意されており、領収書とお札を分けて収納できる。一見、代わり映えのない二つ折り財布という形だが、Alt81だからこその話も多い。ここからはその王道の系譜を辿りつつ、Alt81の世界観に浸っていただこう。

色に魅せられる

使用しているビートルという革はAlt81のオリジナルレザーだ。オイルをたっぷりと染みこませた硬い革質に染色された色はダークブラウンと藍鉄。ダークブラウンは赤味が強くムラ感も出ており色気にも似た雰囲気のある色で、藍鉄は藍色に鉄の黒を混ぜたような、一見、ブラックにも見えるが横に置くと明らかに異なる緑がかった藍色となっている。対照的な2色なので好みも分かれやすい。Alt81を代表する色味だ。

化ける

この革の経年変化は非常に速い。特に財布となると毎日使うことから約半年も使えば革の見た目は大きく変わってくる。革質が硬いまま艶があがるため、ついた名称が「ビートル(カブトムシ)」。その独特の変化を体験してほしい。
【 写真/6カ月使用 】

カード段に気を配る

4枚収納可能なカード段にカードを入れると気が付くことがある。それは「カード段の頭が揃っている」事だ。正直、使い勝手に差がつくわけではない。単純に整然と見えるだけだ。それだけのことだが、そういった細かいところをしっかりと作るのは手を抜いていない証拠でもある。

考え抜かれた壊れにくさ

この二つ折り財布のカード段は「ヘリ返し」と呼ばれる処理を施している。「ヘリ返し」とはカード段の上部の革を内側に包み込むように折り返して処理をする方法の事だが、こうすることによってカード段が伸びにくくなる。さらにこのカード段の裏には革が貼り合わせてあり、カード段の耐久性を向上させている。極めつけはヘリ返し部分にしっかりとステッチかけていること。これによってカード段がたわみにくくなっているのだ。カードは出し入れが多く、カード段には常に負荷がかかるためにここまで手間をかけるのだが、この処理を施しているカード段は稀有。他に類をみない手間のかけ方は作り手が辟易するほどだ。

ヘリ返し×切り目

「カード段がヘリ返しなのに、コバ処理が切り目」。この言葉にピンとくるのは二つ折り財布のマニアだけかもしれない。それほど専門的な話題なのだが、とても重要な話なので簡単に説明させていただく。まず「コバ処理」という用語だが、財布を横から見た時の革の断面の処理のことを指している(コバ=革の断面の意)。本来はカード段をヘリ返し処理した場合、このコバ処理もヘリ返しを採用するのが一般的だが、track_二つ折り財布03ではもう一つの処理方法である「切り目」を採用している。実はこの組み合わせは珍しい。その理由はコバ面の処理の複雑さにある。前述のとおり、この二つ折り財布のカード段の処理は幾重にも革が重なっており、その断層が複雑に絡みあいコバ面を形成しているからだ。この極限の掛け合わせの意味を理解するには一度、商品をバラバラにする必要があるが、ここでは割愛させていただく。コバ面の切り目処理は耐久性が高いということだけ、覚えていただければ十分だ。

小銭入れを気持ちよく使う

二つ折り財布の小銭入れは折り込まれたササマチの下部に小銭が挟まりやすい。それを軽減させるためにこの小銭入れのササマチの下部の折り込みは斜めになっている。見えにくい箇所だが少しでも取りやすくしたいという気持ちが作りに現れている。また、小銭入れのホックはバネの付いたメス側はドイツのプリム社製(旧イタリアのフィオッキ社製)を、オス側の金具は日本で作成した真鍮削り出しの挽物を採用。留める際に響く「パチッ」という乾いた高音は真鍮削り出し特有のもので、高級感を醸し出してくれる。

ホックの詳細について

紙幣の出し入れは快適に

札ポケットは2部屋用意されている。また、手前の札ポケットは取り出しやすいように曲線を持たせて右側を一段低くした設計にしている。こうすることにより、指がかけやすくなり札ポケットの中も見やすくなっている。当然だが一段低くなったところからお札が顔を出すことはない。

All Leather

実はtrack_二つ折り財布03にはナイロンなどの生地が一切使用されていない。つまり全て革で出来ている。カード段の内装や、札入れの内装、小銭入れの内装など見えにくい部分も全て革を使用しているので最初に手にしたときには革の張り感で革の良さを実感してもらえるはずだ。本当に革が好きな人が持つ二つ折り財布はこれをおいて他にはいない。

ネンの話

財布を閉じている時、開いている時、いずれもすっきりとシャープな印象になるのは縁に引かれたネン(縁に施されたライン)が理由だ。同じ力且つ同じスピードで引く技術が求められるのだが、革に重なりのある箇所や凹凸のある革などは至極引きにくい。また、よく見るとこの二つ折り財布には内装のいたるところにこのネンが引かれており、非常に手間がかかっていることがわかる。そのおかげで全体がカチッとした印象で統一されていて紳士らしさを演出してくれているのだから、その意味は大きい。

糸処理のひと手間

※こちらの画像は別商品の「糊止め」をしている画像です。

通常、糸処理は縫製した後に糸を短く切り軽く熱処理をするだけの場合が多い。だがAlt81ではミシンで縫製した後、糸にわざわざ糊を付け針穴に挿し込む「糊止め」を施している。手間はかかるが見た目に美しく、長く使う中で使用中の糸ほつれが起こりにくい作りになっている。

Leather

硬質な革に宿る深みのある個性

ビートルは実にサラッとした質感の革で、張りのある革表面の感触と浸透したオイルが指先からうっすらと感じ取れる。ダークブラウンは赤味を帯びており、職人の手によってランダムに演出された濃淡が色気へと繋がる。藍鉄は一瞬、黒かと見まがう色だが少し緑味がかっており、確実にそれとは異なる不思議な色彩を眼で捉えることができる。経年変化は早いが、柔らかくなりすぎることもなく、半年もすると艶が上がり見た目の硬質感を向上させる。また、Alt81では馴染のある革の表情もしっかりと存在しており、個性を形成してくれるだろう。

ビートルの詳細について

Size

■ サイズ(外寸)
縦: 約100㎜
横: 約110㎜
マチ:約30㎜
■ 重量
約110g
■ スペック
ホック式小銭入れ×1
カードポケット×4
札入れポケット×2
■ 素材
外装・内装/ビートル

「似て非なる物、その所以」
track_二つ折り財布03

王道の系譜

この二つ折り財布はまさに王道の形をしている。左側にはカード段が4段あり、右側には小銭入れがある。札入れは2部屋用意されており、領収書とお札を分けて収納できる。一見、代わり映えのない二つ折り財布という形だが、Alt81だからこその話も多い。ここからはその王道の系譜を辿りつつ、Alt81の世界観に浸っていただこう。

色に魅せられる

使用しているビートルという革はAlt81のオリジナルレザーだ。オイルをたっぷりと染みこませた硬い革質に染色された色はダークブラウンと藍鉄。ダークブラウンは赤味が強くムラ感も出ており色気にも似た雰囲気のある色で、藍鉄は藍色に鉄の黒を混ぜたような、一見、ブラックにも見えるが横に置くと明らかに異なる緑がかった藍色となっている。対照的な2色なので好みも分かれやすい。Alt81を代表する色味だ。

化ける

この革の経年変化は非常に速い。特に財布となると毎日使うことから約半年も使えば革の見た目は大きく変わってくる。革質が硬いまま艶があがるため、ついた名称が「ビートル(カブトムシ)」。その独特の変化を体験してほしい。
【 写真/6カ月使用 】

カード段に気を配る

4枚収納可能なカード段にカードを入れると気が付くことがある。それは「カード段の頭が揃っている」事だ。正直、使い勝手に差がつくわけではない。単純に整然と見えるだけだ。それだけのことだが、そういった細かいところをしっかりと作るのは手を抜いていない証拠でもある。

考え抜かれた壊れにくさ

この二つ折り財布のカード段は「ヘリ返し」と呼ばれる処理を施している。「ヘリ返し」とはカード段の上部の革を内側に包み込むように折り返して処理をする方法の事だが、こうすることによってカード段が伸びにくくなる。さらにこのカード段の裏には革が貼り合わせてあり、カード段の耐久性を向上させている。極めつけはヘリ返し部分にしっかりとステッチかけていること。これによってカード段がたわみにくくなっているのだ。カードは出し入れが多く、カード段には常に負荷がかかるためにここまで手間をかけるのだが、この処理を施しているカード段は稀有。他に類をみない手間のかけ方は作り手が辟易するほどだ。

ヘリ返し×切り目

「カード段がヘリ返しなのに、コバ処理が切り目」。この言葉にピンとくるのは二つ折り財布のマニアだけかもしれない。それほど専門的な話題なのだが、とても重要な話なので簡単に説明させていただく。まず「コバ処理」という用語だが、財布を横から見た時の革の断面の処理のことを指している(コバ=革の断面の意)。本来はカード段をヘリ返し処理した場合、このコバ処理もヘリ返しを採用するのが一般的だが、track_二つ折り財布03ではもう一つの処理方法である「切り目」を採用している。実はこの組み合わせは珍しい。その理由はコバ面の処理の複雑さにある。前述のとおり、この二つ折り財布のカード段の処理は幾重にも革が重なっており、その断層が複雑に絡みあいコバ面を形成しているからだ。この極限の掛け合わせの意味を理解するには一度、商品をバラバラにする必要があるが、ここでは割愛させていただく。コバ面の切り目処理は耐久性が高いということだけ、覚えていただければ十分だ。

小銭入れを気持ちよく使う

二つ折り財布の小銭入れは折り込まれたササマチの下部に小銭が挟まりやすい。それを軽減させるためにこの小銭入れのササマチの下部の折り込みは斜めになっている。見えにくい箇所だが少しでも取りやすくしたいという気持ちが作りに現れている。また、小銭入れのホックはバネの付いたメス側はドイツのプリム社製(旧イタリアのフィオッキ社製)を、オス側の金具は日本で作成した真鍮削り出しの挽物を採用。留める際に響く「パチッ」という乾いた高音は真鍮削り出し特有のもので、高級感を醸し出してくれる。

バネホックについて詳しくは

紙幣の出し入れは快適に

札ポケットは2部屋用意されている。また、手前の札ポケットは取り出しやすいように曲線を持たせて右側を一段低くした設計にしている。こうすることにより、指がかけやすくなり札ポケットの中も見やすくなっている。当然だが一段低くなったところからお札が顔を出すことはない。

All Leather

実はtrack_二つ折り財布03にはナイロンなどの生地が一切使用されていない。つまり全て革で出来ている。カード段の内装や、札入れの内装、小銭入れの内装など見えにくい部分も全て革を使用しているので最初に手にしたときには革の張り感で革の良さを実感してもらえるはずだ。本当に革が好きな人が持つ二つ折り財布はこれをおいて他にはいない。

ネンの話

財布を閉じている時、開いている時、いずれもすっきりとシャープな印象になるのは縁に引かれたネン(縁に施されたライン)が理由だ。同じ力且つ同じスピードで引く技術が求められるのだが、革に重なりのある箇所や凹凸のある革などは至極引きにくい。また、よく見るとこの二つ折り財布には内装のいたるところにこのネンが引かれており、非常に手間がかかっていることがわかる。そのおかげで全体がカチッとした印象で統一されていて紳士らしさを演出してくれているのだから、その意味は大きい。

糸処理にもこだわりが宿る

通常、糸処理は縫製した後に糸を短く切り軽く熱処理をするだけの場合が多い。だがAlt81ではミシンで縫製した後、糸にわざわざ糊を付け針穴に挿し込む「糊止め」を施している。手間はかかるが見た目に美しく、長く使う中で使用中の糸ほつれが起こりにくい作りになっている。


※こちらの画像は別商品の「糊止め」をしている画像です。

硬質な革に宿る深みのある個性

ビートルは実にサラッとした質感の革で、張りのある革表面の感触と浸透したオイルが指先からうっすらと感じ取れる。ダークブラウンは赤味を帯びており、職人の手によってランダムに演出された濃淡が色気へと繋がる。藍鉄は一瞬、黒かと見まがう色だが少し緑味がかっており、確実にそれとは異なる不思議な色彩を眼で捉えることができる。経年変化は早いが、柔らかくなりすぎることもなく、半年もすると艶が上がり見た目の硬質感を向上させる。また、Alt81では馴染のある革の表情もしっかりと存在しており、個性を形成してくれるだろう。
ビートル更に詳しくは

サイズ

■ サイズ(外寸)
縦: 約100㎜
横: 約110㎜
マチ:約30㎜
■ 重量
約110g
■ スペック
ホック式小銭入れ×1
カードポケット×4
札入れポケット×2
■ 素材
外装・内装/ビートル

track_二つ折り財布03

価格

¥ 30,000 (税込)

商品コード

108150123 〜 108150124

備考
数量
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