小さい中に全てが詰まっている
mark_コンデンスウォレット01
凝 縮
エレガントな曲線フォルムに硬質で発色が良く、個性豊かな表情が特徴のルガトショルダーという革を使った「mark_名刺入れ02」。女性にも人気の丸みを帯びたこのデザインを踏襲し、様々な要素を凝縮した財布がこのmark_コンデンスウォレット01だ。実はこの商品、「コンパクト財布」や「ミニ財布」と呼ばれるカテゴリに該当するほどに小さい。だが、Alt81では敢えて商品名に「小さい」を意味する単語を入れていない。なぜならこの商品は「小さくすること」よりも、様々な要素を「凝縮すること」に重きを置いているから。これから「小さくすること」と「凝縮すること」の違いをしっかりとお伝えしたい。
コンパクト
紙幣やカード、小銭も収納できる財布で横10cm、縦8.5cmのサイズはやはりコンパクトな財布に該当するだろう。内装は革の床面(革の裏側の繊維構造)に別の革を貼り込んだオールレザー仕様になっていて美しさが際立つ。革を何枚も重ねた作りになっているために全体の厚みはあるが、その分しっかりとホールドできる安心がある。ルガトショルダーのような硬質な革を使うと小さい財布は非常に作りにくい。革を薄く漉けば簡単に曲げることができるが、そうするとこの革の良さがなくなってしまう。また、小さく、薄く作ることを目的とするのであれば裏には何も貼らない方が良い。そんな当たり前のことに真正面から取り組み、Alt81らしさをしっかりと持った上で、実現可能なコンパクトさを追求した。これだけの要素をこの大きさにまとめてくれた職人には感謝しかない。
色の虜
この財布に使用されているルガトショルダーは非常に発色が良く、人を惹きつけて離さない。各色の魅力は写真を見ればわかる通りで説明は不要だろう。この革は女性からの人気も高く、特にmark_コンデンスウォレット01はコンパクトなので誰が持っても違和感が全くない。WebShopで購入が可能なのは「ダークブラウン」「ネイビー」「グリーン」「レッド」「ブラック」「オレンジ」の6色。どの色も特徴があり、個性も際立っている。もはや色選びは直感を信じるしかないだろう。
札入れを工夫する
小さい財布に紙幣を納める方法はいくつかあるが、紙幣を小さく折りたたむと機械で認識しづらくなったり、折り筋によって出した時にかさが増してしまったりと嫌がれてしまうきらいがあるが、そんな心配はこの財布にはない。外装の曲線を利用した札入れ部分は紙幣が折る必要がなく、また三つ折り財布特有の紙幣がコの字に曲がる事もない。紙幣の収納枚数は15枚以上可能なので全く問題はないだろう。また、内装に貼り込まれた革とその構造も秀逸で、曲げのある2箇所の内装の革を浮かして作ることでホックが締めやすく、また、紙幣が取り出しやすくなっている。
見えるカード段と見えないカードポケット
カードの収納は4箇所用意されている。目に見える2段には伸びや切れのことを考えて挿入部の革をヘリ返し、さらに上からステッチをかけたカード段の強度を上げる作りが施されている。こういった加工を施している場合、カード段は使用頻度が高いので長期的に使っていても弛みにくい。また、2段目の後ろと小銭入れの後ろにはカードポケットが隠されていて、あまりないとは思うが財布を開けた時に見られたくない免許証や保険証を隠して入れておくことを想定した作りになっている。取り出し頻度の低いカードにはもってこいの仕様かもしれない。
必要十分な小銭入れ
小銭入れは一般的なものよりも小ぶりだが、硬貨が20枚は優に収納できるホックで留めるフラップ式で使い勝手が良い。また、小銭入れの後ろには全体の形を大きく崩さないために補強の役割を果たす革が配されていて、しっかりとした安心感に繋がっている。小銭入れの内装にも革が貼られているため、耐久性も申し分ない。さらにこの小銭入れは硬貨を全く使わない人にとってはありがたいカードが収納できるサイズになっていて、カード単体であれば3枚程入れることができる。
※ 小銭を入れずにカード単体の収納も可。
ホックのオリジナリティ
mark_コンデンスウォレット01の顔でもあるAlt81オリジナルのホック。「アタマ」と呼ばれる表に出ている金具は真鍮の挽物になっていて、美しい曲面と立体感のあるカットが施されている。しかも側面のカットには面取り(尖った部分を除く微細なカット)も行っていて、それが全体に丸みを与え、優雅な空気を醸し出している。本体の色に合わせたメッキと表面加工を施していて、黒く鈍い光を放っているものが黒ニッケルメッキにサテー加工(微細なヤスリ加工)を施したもの、金色に輝いているのがゴールドメッキとなっている。長く使用するとメッキも少しずつ取れ、最終的に真鍮の金古美の色に近づいていく。また、留める度に「パチッ」という乾いた高音が響くが、これにも少し秘密がある。実はこのホック、メス(受け側)にはドイツのプリム社製を、オス(突起側)には日本で作られた真鍮削り出しの挽物を使用していて、高級感のある高音を響かせることに一役買っているのだ。
高難易度の縫製「まとめ」
この財布で最も難易度が高いのが「まとめ」と呼ばれる商品を形作る縫製の最終工程だ。この財布の「まとめ」は非常に技量を要し、また手間もかかる。まずこの形。特殊な構造上、ミシンを止めては逆方向からかけ直す工程が多く、その総回数は5回。1~2回の縫製でまとめる一般的な商品と比べると時間がかかるのも頷ける。ミシンの目を毎回、合わせる必要もあり、職人の手間は一入だ。また、縫製を細かく分けるということは分離したパーツを少しずつ組み合わせて縫う必要があるため、全体のバランスを保つのも難しい。似た形のmark_名刺入れ02と比較しても、その複雑な形状が「まとめ」を難しくしていることが容易に想像できる。一見ではわからない、商品を見ながら説明を聞くと感嘆符の付く奥深さが「まとめ」にはある。
優美な曲線を作るコバ処理
革の断面の処理(コバ処理)への気の配り方も随一だ。そもそも切り目(コバ面が見える作り)の場合、処理は大きく分けて革の断面を平に処理をしてワイルドな雰囲気に仕上がる「磨き処理」と、コバ液と呼ばれる塗料を塗り、滑らかで美しく仕上げる「コバ液処理」の2種類がある。どちらの処理も一長一短で、使用している革や内装、商品の持つ雰囲気によって使い分けることが多いが、この財布は丸みを帯びた曲線の多い形に合わせて後者のコバ液処理を採用。中でも外装のコバ処理は前述のまとめ作業を経たうえでの作業となるため、とにかく加工をしづらく手間がかかる。ヤスリでコバ面を平にして、コバ液を塗って、乾いた後に再度ヤスリで磨き、再び塗る。コバの中央が少し膨らみ、面が滑らかな曲線に仕上がるまでこの工程を繰り返すことで、上品な雰囲気を持つ商品が完成するのだ。
全体を引き締めるネン
商品を引き締めるネンも全体のいたるところに引かれている。このネンが引かれているのといないのとでは、出来上がった時の雰囲気が大きくことなる。こういった細かな要素にも余念はない。
糸処理のひと手間
※こちらの画像は別商品の「糊止め」をしている画像です。
通常、糸処理は縫製した後に短く切り、軽く熱処理をするだけの場合が多い。だがAlt81ではミシンで縫製した後、糸にわざわざ糊を付け針穴に挿し込む「糊止め」を施している。手間はかかるが見た目に美しく、長く使う中で使用中の糸ほつれが起こりにくい作りになっている。
表情選択
ルガトショルダーは個性的な表情が魅力で、商品1つ1つで表情が異なります。面が大きな商品と比較するとその差は小さく感じるかもしれませんが、もし、お好みの表情があれば購入時の備考欄に表情のリクエストや「表情選択サービスを利用」とご記入ください。勿論、スタッフにお任せいただくことも可能で、その場合はその時点で最も良いと思った1点をお届けいたします。
Leather
艶麗な光沢が、
透明感と革色を惹き立てる
ルガトショルダーを一言で例えるなら、「奥行きのある革」――透明感と上品な革色を引き立てる艶やかな光沢は、色だけでなくショルダーが持つ革らしい表情をも立体的に映し出し言い知れぬ高級感を漂わせる。また、ショルダー特有のトラが魅せる荒々しいワイルドさを残しながらもパンと張った美しい銀面はビジネスシーンにマッチし、一味違ったインパクトを持たせる。光によって角度によってその表情を変えるルガトショルダーの魅力は、持ち主を飽きさせない。
Size
■ サイズ(外寸)
縦: 約85㎜
横: 約100㎜
マチ:約35㎜
全長:約230㎜
■ 重量
約80g
■ スペック
カードポケット×4
札入れポケット×1
小銭入れ×1
■ 素材
革/ルガトショルダー
内装革/牛革(ヘビタンなめし)
「小さい中に全てが詰まっている」
mark_コンデンスウォレット01
凝 縮
エレガントな曲線フォルムに硬質で発色が良く、個性豊かな表情が特徴のルガトショルダーという革を使った「mark_名刺入れ02」。女性にも人気の丸みを帯びたこのデザインを踏襲し、様々な要素を凝縮した財布がこのmark_コンデンスウォレット01だ。実はこの商品、「コンパクト財布」や「ミニ財布」と呼ばれるカテゴリに該当するほどに小さい。だが、Alt81では敢えて商品名に「小さい」を意味する単語を入れていない。なぜならこの商品は「小さくすること」よりも、様々な要素を「凝縮すること」に重きを置いているから。これから「小さくすること」と「凝縮すること」の違いをしっかりとお伝えしたい。
コンパクト
紙幣やカード、小銭も収納できる財布で横10cm、縦8.5cmのサイズはやはりコンパクトな財布に該当するだろう。内装は革の床面(革の裏側の繊維構造)に別の革を貼り込んだオールレザー仕様になっていて美しさが際立つ。革を何枚も重ねた作りになっているために全体の厚みはあるが、その分しっかりとホールドできる安心がある。ルガトショルダーのような硬質な革を使うと小さい財布は非常に作りにくい。革を薄く漉けば簡単に曲げることができるが、そうするとこの革の良さがなくなってしまう。また、小さく、薄く作ることを目的とするのであれば裏には何も貼らない方が良い。そんな当たり前のことに真正面から取り組み、Alt81らしさをしっかりと持った上で、実現可能なコンパクトさを追求した。これだけの要素をこの大きさにまとめてくれた職人には感謝しかない。
色の虜
この財布に使用されているルガトショルダーは非常に発色が良く、人を惹きつけて離さない。各色の魅力は写真を見ればわかる通りで説明は不要だろう。この革は女性からの人気も高く、特にmark_コンデンスウォレット01はコンパクトなので誰が持っても違和感が全くない。WebShopで購入が可能なのは「ダークブラウン」「ネイビー」「グリーン」「レッド」「ブラック」「オレンジ」の6色。どの色も特徴があり、個性も際立っている。もはや色選びは直感を信じるしかないだろう。
札入れを工夫する
小さい財布に紙幣を納める方法はいくつかあるが、紙幣を小さく折りたたむと機械で認識しづらくなったり、折り筋によって出した時にかさが増してしまったりと嫌がれてしまうきらいがあるが、そんな心配はこの財布にはない。外装の曲線を利用した札入れ部分は紙幣が折る必要がなく、また三つ折り財布特有の紙幣がコの字に曲がる事もない。紙幣の収納枚数は15枚以上可能なので全く問題はないだろう。また、内装に貼り込まれた革とその構造も秀逸で、曲げのある2箇所の内装の革を浮かして作ることでホックが締めやすく、また、紙幣が取り出しやすくなっている。
見えるカード段と見えないカードポケット
カードの収納は4箇所用意されている。目に見える2段には伸びや切れのことを考えて挿入部の革をヘリ返し、さらに上からステッチをかけたカード段の強度を上げる作りが施されている。こういった加工を施している場合、カード段は使用頻度が高いので長期的に使っていても弛みにくい。また、2段目の後ろと小銭入れの後ろにはカードポケットが隠されていて、あまりないとは思うが財布を開けた時に見られたくない免許証や保険証を隠して入れておくことを想定した作りになっている。取り出し頻度の低いカードにはもってこいの仕様かもしれない。
必要十分な小銭入れ
小銭入れは一般的なものよりも小ぶりだが、硬貨が20枚は優に収納できるホックで留めるフラップ式で使い勝手が良い。また、小銭入れの後ろには全体の形を大きく崩さないために補強の役割を果たす革が配されていて、しっかりとした安心感に繋がっている。小銭入れの内装にも革が貼られているため、耐久性も申し分ない。さらにこの小銭入れは硬貨を全く使わない人にとってはありがたいカードが収納できるサイズになっていて、カード単体であれば3枚程入れることができる。
※ 小銭を入れずにカード単体の収納も可。
ホックのオリジナリティ
mark_コンデンスウォレット01の顔でもあるAlt81オリジナルのホック。「アタマ」と呼ばれる表に出ている金具は真鍮の挽物になっていて、美しい曲面と立体感のあるカットが施されている。しかも側面のカットには面取り(尖った部分を除く微細なカット)も行っていて、それが全体に丸みを与え、優雅な空気を醸し出している。本体の色に合わせたメッキと表面加工を施していて、黒く鈍い光を放っているものが黒ニッケルメッキにサテー加工(微細なヤスリ加工)を施したもの、金色に輝いているのがゴールドメッキとなっている。長く使用するとメッキも少しずつ取れ、最終的に真鍮の金古美の色に近づいていく。また、留める度に「パチッ」という乾いた高音が響くが、これにも少し秘密がある。実はこのホック、メス(受け側)にはドイツのプリム社製を、オス(突起側)には日本で作られた真鍮削り出しの挽物を使用していて、高級感のある高音を響かせることに一役買っているのだ。
高難易度の縫製「まとめ」
この財布で最も難易度が高いのが「まとめ」と呼ばれる商品を形作る縫製の最終工程だ。この財布の「まとめ」は非常に技量を要し、また手間もかかる。まずこの形。特殊な構造上、ミシンを止めては逆方向からかけ直す工程が多く、その総回数は5回。1~2回の縫製でまとめる一般的な商品と比べると時間がかかるのも頷ける。ミシンの目を毎回、合わせる必要もあり、職人の手間は一入だ。また、縫製を細かく分けるということは分離したパーツを少しずつ組み合わせて縫う必要があるため、全体のバランスを保つのも難しい。似た形のmark_名刺入れ02と比較しても、その複雑な形状が「まとめ」を難しくしていることが容易に想像できる。一見ではわからない、商品を見ながら説明を聞くと感嘆符の付く奥深さが「まとめ」にはある。
優美な曲線を作るコバ処理
革の断面の処理(コバ処理)への気の配り方も随一だ。そもそも切り目(コバ面が見える作り)の場合、処理は大きく分けて革の断面を平に処理をしてワイルドな雰囲気に仕上がる「磨き処理」と、コバ液と呼ばれる塗料を塗り、滑らかで美しく仕上げる「コバ液処理」の2種類がある。どちらの処理も一長一短で、使用している革や内装、商品の持つ雰囲気によって使い分けることが多いが、この財布は丸みを帯びた曲線の多い形に合わせて後者のコバ液処理を採用。中でも外装のコバ処理は前述のまとめ作業を経たうえでの作業となるため、とにかく加工をしづらく手間がかかる。ヤスリでコバ面を平にして、コバ液を塗って、乾いた後に再度ヤスリで磨き、再び塗る。コバの中央が少し膨らみ、面が滑らかな曲線に仕上がるまでこの工程を繰り返すことで、上品な雰囲気を持つ商品が完成するのだ。
全体を引き締めるネン
商品を引き締めるネンも全体のいたるところに引かれている。このネンが引かれているのといないのとでは、出来上がった時の雰囲気が大きくことなる。こういった細かな要素にも余念はない。
糸処理のひと手間
通常、糸処理は縫製した後に短く切り、軽く熱処理をするだけの場合が多い。だがAlt81ではミシンで縫製した後、糸にわざわざ糊を付け針穴に挿し込む「糊止め」を施している。手間はかかるが見た目に美しく、長く使う中で使用中の糸ほつれが起こりにくい作りになっている。
※こちらの画像は別商品の「糊止め」をしている画像です。
■ サイズ(外寸)
縦: 約85㎜
横: 約100㎜
マチ:約35㎜
全長:約230㎜
■ 重量
約80g
■ スペック
カードポケット×4
札入れポケット×1
小銭入れ×1
■ 素材
革/ルガトショルダー
内装革/牛革(ヘビタンなめし)
mark_コンデンスウォレット01
- 価格
-
¥ 35,000 (税込)
- 商品コード
-
108150157 〜 108150162
- 備考