持ち続ける理由
track 小銭入れ 01
Detail
磨かれ続ける革
(右/6カ月使用、オイルケア済み)
留め具のホックがはちきれそうなほど当初は革の張力が強かった。しかしその不安は杞憂に終わる。使い続けて3カ月ほどで革が馴染み、ペタンとしてきたからだ。艶は上がり、色も次第に濃く変化。持ち運ぶ際にさまざまな生地で磨かれたこの小銭入れはどの同じ革で作られたアイテムよりも独自の変化を続けていく。
十分な収納力を備えたコンパクトさ
男性が小銭入れに求めるのは、やはり「コンパクトさ」。手のひらに収まり、ポケットにも違和感なく入るサイズ感は”極小”と呼ぶことに無理がない。そんなtrack_小銭入れ01は意外なことに収納力もある。例えば100円硬貨であれば15枚ほどが収納出来る。また、この優れた収納力に紐づいた工夫も。小銭が増えて形が全体的に丸くなった時にホックがはじけないように、そして開ける際は指が引っかかりやすいようかぶせの長さに試作を重ね最適な長さを見出した。たくさん入れた時は十分な収納力を持ち、小銭が少ない時は薄く持ち歩ける点が嬉しい。
中身が見渡しやすく、
取り出しやすい形
小銭入れにはファスナー式やボックス型などいくつかタイプがあるが、この小銭入れが採用したのはギャルソンタイプ。長財布などの小銭入れで時折見かける形だが、じつは小銭入れ単体に用いられることは珍しくホックを開けた形は個性的に見える。ギャルソンタイプの最大の特徴はなんといっても他の形より中身が一目で見渡せ、かつ小銭が取り出しやすい作りをしているところ。じつはこの作りを実現させるために通常の倍の試作品を要した。なぜ倍の試作品を要したか。そこにはAlt81の細部にまでわたるこだわりがある。
徹底的に追求した革の厚み
まず、この形に最適な革の厚みを追求した。開ける時は開きやすく、閉じる時は折り畳みやすい絶妙な厚みにするため、0.1㎜単位で革の厚みを調整して製作。厚みがあると、開きは良くなるが小銭をたくさん入れた時にかさばったりホックが留めにくくなってしまう。逆に薄すぎると、小銭はたくさん収納出来ても開いた時に革が歪み、頼りない印象になってしまう。「開きやすく、折り畳みやすい」。これは使用感に大きく影響するからこそAlt81が徹底的に追求した部分。何度もためしてようやく実現した最適な厚みは、使うことで納得出来るはずだ。
あまりない形ゆえの型紙の難しさ
苦心したもう1点は、型紙の複雑さ。美しく折り畳まれていながらも、使う時には立体的に現れるこの作りは型紙も複雑なため、考えて作るまでに相当な時間と手間がかかっている。一般的なBOXタイプであれば前例も多く型紙は作りやすいが、珍しいギャルソンタイプだと構造を想像し描いていく必要がある。持ち歩いた時に小銭が極力こぼれにくく、かつ開いた時に両サイドのマチの開きが良くなるよう、厚みと同様型紙も何度も調整を施したのだ。
小さいから目立つ内装
かぶせを開くと、ホックのメスの上部にある革の曲線ラインが目に留まる。この曲線は見た目のアクセントを持たせる以外に、開く時指が引っかけやすい役割も担っている。また、曲線に沿って丁寧に引かれたネンが引き締まった印象を加えている。
ホックのメス側はドイツのプリム社製(旧イタリアのフィオッキ社)を、オス側の金具は真鍮削り出しの挽物を採用している。挽物とは金属の塊から削り出して作る方法で、丈夫で綺麗かつ重厚感がある。またホックを留めた際に響く「パチッ」という乾いた高音は真鍮削り出しならではだ。落ち着いた革色に金具の光沢が合わさり高級感を演出している。
対の2色
小銭入れにはダークブラウンと藍鉄色という2つの色がある。ダークブラウンは落ち着いた紳士のような佇まいをしており、革の定番色も相まって正統派の風格を持つ。藍鉄色は黒にも、紺色にも見える不思議な色で異彩を放ち、その独自性は男性をゆっくりと惹きつける。まるで対になっているようなこの2色のどちらにするか、貴方を迷わせるかもしれない。
糸処理のひと手間
※こちらの画像は別商品の「糊止め」をしている画像です。
通常、糸処理は縫製した後に糸を短く切り軽く熱処理をするだけの場合が多い。だがAlt81ではミシンで縫製した後、糸にわざわざ糊を付け針穴に挿し込む「糊止め」を施している。手間はかかるが見た目に美しく、長く使う中で使用中の糸ほつれが起こりにくい作りになっている。
何度も磨かれたコバ
革の断面は表裏で縫い合わせた革の段層が極力、見えないようにペーパー掛けを行った後に着色を行う磨き処理となっている。美しく整った断面がより一層見映えを引き立てる。
Leather
濃淡の陰影が呼び起こす魅力
シェイドワックスレザーは、色の濃淡が醸すアンティックな雰囲気と張りのある銀面の美しさが紳士的な上品さを滲ませる。この色の濃淡は、職人自らの手で何度もワックスを丁寧に塗り重ねて生まれる色ムラ。あえて不均一に染み込ませた絶妙な濃淡と陰影は革に奥行きを加え、また赤味がかった褐色をより魅力的に映し出す。じつはこの革は「真面目な中に潜むワイルドさ」を持つお客様をイメージしてAlt81が1から作った革。一見すると控え目で落ち着いている、しかし素上げ革特有のトラやバラキズが堂々たる革の風格を隠しきれない。
Size
■ サイズ(外寸)
縦: 約60㎜
横: 約80㎜
マチ:約25㎜
■ 重量
約25g
■ スペック
小銭入れ×1
■ 素材
革/シェイドワックスレザー
内装革/牛革(ヘビタンなめし)
十分な収納力を備えた
コンパクトさ
男性が小銭入れに求めるのは、やはり「コンパクトさ」。手のひらに収まり、ポケットにも違和感なく入るサイズ感は”極小”と呼ぶことに無理がない。そんなtrack_小銭入れ01は意外なことに収納力もある。例えば100円硬貨であれば15枚ほどが収納出来る。また、この優れた収納力に紐づいた工夫も。小銭が増えて形が全体的に丸くなった時にホックがはじけないように、そして開ける際は指が引っかかりやすいようかぶせの長さに試作を重ね最適な長さを見出した。たくさん入れた時は十分な収納力を持ち、小銭が少ない時は薄く持ち歩ける点が嬉しい。
中身が見渡しやすく、取り出しやすい形
小銭入れにはファスナー式やボックス型などいくつかタイプがあるが、この小銭入れが採用したのはギャルソンタイプ。長財布などの小銭入れで時折見かける形だが、じつは小銭入れ単体に用いられることは珍しくホックを開けた形は個性的に見える。ギャルソンタイプの最大の特徴はなんといっても他の形より中身が一目で見渡せ、かつ小銭が取り出しやすい作りをしているところ。じつはこの作りを実現させるために通常の倍の試作品を要した。なぜ倍の試作品を要したか。そこにはAlt81の細部にまでわたるこだわりがある。
徹底的に追求した革の厚み
まず、この形に最適な革の厚みを追求した。開ける時は開きやすく、閉じる時は折り畳みやすい絶妙な厚みにするため、0.1㎜単位で革の厚みを調整して製作。厚みがあると、開きは良くなるが小銭をたくさん入れた時にかさばったりホックが留めにくくなってしまう。逆に薄すぎると、小銭はたくさん収納出来ても開いた時に革が歪み、頼りない印象になってしまう。「開きやすく、折り畳みやすい」。これは使用感に大きく影響するからこそAlt81が徹底的に追求した部分。何度もためしてようやく実現した最適な厚みは、使うことで納得出来るはずだ。
あまりない形ゆえの
型紙の難しさ
苦心したもう1点は、型紙の複雑さ。美しく折り畳まれていながらも、使う時には立体的に現れるこの作りは型紙も複雑なため、考えて作るまでに相当な時間と手間がかかっている。一般的なBOXタイプであれば前例も多く型紙は作りやすいが、珍しいギャルソンタイプだと構造を想像し描いていく必要がある。持ち歩いた時に小銭が極力こぼれにくく、かつ開いた時に両サイドのマチの開きが良くなるよう、厚みと同様型紙も何度も調整を施したのだ。
小さいから目立つ内装
かぶせを開くと、ホックのメスの上部にある革の曲線ラインが目に留まる。この曲線は見た目のアクセントを持たせる以外に、開く時指が引っかけやすい役割も担っている。また、曲線に沿って丁寧に引かれたネンが引き締まった印象を加えている。
ホックのメス側はドイツのプリム社製(旧イタリアのフィオッキ社)を、オス側の金具は真鍮削り出しの挽物を採用している。挽物とは金属の塊から削り出して作る方法で、丈夫で綺麗かつ重厚感がある。またホックを留めた際に響く「パチッ」という乾いた高音は真鍮削り出しならではだ。落ち着いた革色に金具の光沢が合わさり高級感を演出している。
対の2色
小銭入れにはダークブラウンと藍鉄色という2つの色がある。ダークブラウンは落ち着いた紳士のような佇まいをしており、革の定番色も相まって正統派の風格を持つ。藍鉄色は黒にも、紺色にも見える不思議な色で異彩を放ち、その独自性は男性をゆっくりと惹きつける。まるで対になっているようなこの2色展開は貴方を迷わせるかもしれない。
糸処理にもこだわりが宿る
ミシンで縫製した後、中に糸を挿し込み、糊止めを施している。見た目に美しいことはもちろん、使用中の糸ほつれが起こりにくい工夫を取り入れた。※こちらは別商品の「糊止め」作業の画像です。
何度も磨かれたコバ
革の断面は表裏で縫い合わせた革の段層が極力、見えないようにペーパー掛けを行った後に着色を行う磨き処理となっている。美しく整った断面がより一層見映えを引き立てる。
■ サイズ(外寸)
縦: 約60㎜
横: 約80㎜
マチ:約25㎜
■ 重量
約25g
■ スペック
小銭入れ×1
■ 素材
革/シェイドワックスレザー
内装革/牛革(ヘビタンなめし)