Alt81が選んだ真鍮鋳物の魅力
MATERIAL CONTENTS 【brass】 vol.3-4
真鍮本来の色
注湯後、約20〜30分冷やした後、砂型を壊し製品を取り出します。出来上がったばかりの真鍮鋳物を見ると、本来の金色がお分かりいただけます。その後、湯道など不要な部分を手、もしくは機械で取り除き、ようやく1つの製品が出来上がります。バリ(溶けた金属が型の合わせ目等の隙間にはみ出して出来る薄い突出部)が多く出てしまったものは製品にならないため、次回再度溶かして使用し、崩した砂型の砂は回収後、水を加え調整を施し再利用します。
仕上げに不可欠な技量と感性
この状態では金属の表面がザラザラしているため、ガラという機械(画像A)に製品、水とヘドロ、研磨石(画像C)を入れて10時間以上回し続け、鋳肌(鋳型から取り出した時の金属の表面)の凹凸をなめらかにしていきます。長時間ガラで回し終えた後の研磨石は、丸い小石のように変化するほど擦り減ります(画像B)。何種類もある研磨石の中から製品の形状や仕上がりに合った石を選び抜き、回し方や回数、時間等、最適な方法を施すこの技術にも長年のノウハウが隠されています。その後、職人が製品の仕上がりに応じて一つ一つ手作業で磨きをかけていきます(画像D)。
この作業をすることで鋳造後ざらついた感触が残る表面はよりきめ細かく手触りも良くなり、またゴツッとした角は削れることで絶妙な丸みが生まれ、非常になめらかな真鍮鋳物が出来上がります。確かな品質はもちろんですが、仕上げにはこのような職人の美の感性があってこそ、Alt81が選び抜いた美しい真鍮鋳物は完成します。
■ 取材協力:株式会社 上白石
〒110-0012 東京都台東区竜泉3-14-1 http://kamishiraishi.p2.weblife.me/index.html
創業52年。バッグ・ベルト・財布・靴などの金具を製造販売。
中でも真鍮鋳物金具に関しては、業界内でも有数のアイテム数とクオリティの高い技術を持ち、近年ではこちらで扱う真鍮鋳物金具がパーツとしてではなく価値ある1ブランドとして支持され、多分野から注目を集めている。
MATERIAL CONTENTS 【brass】 vol.3
真鍮本来の色
注湯後、約20〜30分冷やした後、砂型を壊し製品を取り出します。出来上がったばかりの真鍮鋳物を見ると、本来の金色がお分かりいただけます。その後、湯道など不要な部分を手、もしくは機械で取り除き、ようやく1つの製品が出来上がります。バリ(溶けた金属が型の合わせ目等の隙間にはみ出して出来る薄い突出部)が多く出てしまったものは製品にならないため、次回再度溶かして使用し、崩した砂型の砂は回収後、水を加え調整を施し再利用します。
仕上げに不可欠な技量と感性
この状態では金属の表面がザラザラしているため、ガラという機械(画像A)に製品、水とヘドロ、研磨石(画像C)を入れて10時間以上回し続け、鋳肌(鋳型から取り出した時の金属の表面)の凹凸をなめらかにしていきます。長時間ガラで回し終えた後の研磨石は、丸い小石のように変化するほど擦り減ります(画像B)。何種類もある研磨石の中から製品の形状や仕上がりに合った石を選び抜き、回し方や回数、時間等、最適な方法を施すこの技術にも長年のノウハウが隠されています。その後、職人が製品の仕上がりに応じて一つ一つ手作業で磨きをかけていきます(画像D)。
この作業をすることで鋳造後ざらついた感触が残る表面はよりきめ細かく手触りも良くなり、またゴツッとした角は削れることで絶妙な丸みが生まれ、非常になめらかな真鍮鋳物が出来上がります。確かな品質はもちろんですが、仕上げにはこのような職人の美の感性があってこそ、Alt81が選び抜いた美しい真鍮鋳物は完成します。
■ 取材協力:株式会社 上白石
〒110-0012 東京都台東区竜泉3-14-1
http://kamishiraishi.p2.weblife.me/index.html
創業52年。バッグ・ベルト・財布・靴などの金具を製造販売。
中でも真鍮鋳物金具に関しては、業界内でも有数のアイテム数とクオリティの高い技術を持ち、近年ではこちらで扱う真鍮鋳物金具がパーツとしてではなく価値ある1ブランドとして支持され、多分野から注目を集めている。