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vol.2 ― 牛革 ―

皮革の主軸となる動物、「牛」について

革の原料となる「原皮」には、様々な動物種が使われており、商品用途も非常に幅広く多種多様であることはコチラのページでお伝えしました。そのため私たちの周りにはたくさんの種類の革が存在します。中でも圧倒的なシェアで使用されている牛革は特に種類が多く、雄雌や年齢、育った土地、部位など様々な要素の違いでその風合いも特性も表情も異なるため、他の動物と違ってさらに細かく分類分けされています。
今回は、皮革の主軸となる「牛革」について一歩踏み込んでご紹介いたします。


■「原皮」について詳しくはコチラへ >>

なぜ「革」の多くが「牛革」か?

牛革の魅力は「異なる秀でた特徴」

身近な皮革製品でもっとも多く使用されている原皮は、ご存知のとおり「牛」です。「革=牛革」と想像される方もおそらく多いでしょう。様々な動物が使用される中、なぜ「革」のほとんどが「牛革」なのでしょうか?
その理由は大きく3つ挙げられます。1つは、飼育数。牛は世界的にみても飼育数がかなり多く安定しているため採取が可能です。次に、大きさ。牛は大型動物なので一頭から採れる面積が広いので活用しやすい。これは供給量に大きく影響します。最後に、牛が持つ革の特質が挙げられます。牛の皮膚繊維組織は比較的均一で丈夫、つまり強度と耐久性に優れており皮革製品にする際、加工がしやすいことを意味します。生産量の多い牛原皮は子牛から成牛までの幅広い年齢の供給も可能、要するに幅広い利用の仕方ができる為に私たちの周りにある革は牛革が非常に多いのです。ちなみに、日本の皮革製品に使われている牛革の約8割は主に北米やオーストラリア、ヨーロッパなどからの輸入されています。

細かい分類が可能にすること

「原皮」は重量によって「ハイド」「スキン」と二つの呼び名で区分されているとお話しましたが、生産量の多い牛原皮の場合は性別や年齢などによってさらに細かく種類分けされています。それぞれ種類ごとに秀でた特徴は異なり、その特徴を活かした商品用途も自ずと異なります。牛という同じ動物なので「他の動物に比べ繊維が比較的均一」「丈夫」など共通した特徴は持っていますが、さらに細かく分類されていることで、例えば「手触りを重視した商品には肌目の細かいカーフを」「大きな負荷がかかる商品には強靭かつバランスのとれたステアを」などお客様が商品に求める要素をより満たす選択が可能になるわけです。ですから、じつは一口に「牛革」と言っても非常に広範囲を指しており、それぞれの秀でた特徴も一括りに収まらず多種多様です。

長所も短所も熟知してこそ

私たちは革を使用して商品を作ります。それぞれの革が持っている特徴、つまり長所だけでなく短所をも理解していなければ素材を活かした商品を形作ることは出来ません。特性を把握した上で、商品用途に適しているか、商品を持つお客様のイメージに最適な革であるかどうかを考え選び、製作することが重要だとAlt81は考えています。お客様が手に取られた商品はなぜその素材が使用されているのか、その理由をお客様ご自身が商品を通して感じ取っていただくことが私たちの望みです。
牛革を手にとる際は、ぜひ個々の素材の魅力と違いをじっくりと愉しんでください。

おもな牛原皮の種類

※下記項目:①=条件 ②=特徴 ③=おもな用途

カーフスキン
  • ■カーフスキン (Calfskin)


  • ① 雄雌ともに、生後6カ月ぐらいまでの子牛の皮。

  • ② 人間の肌と同様、成牛に比べ子牛のため非常にキメが細やかで美しく、革質もなめらかで柔らかく薄手で軽い。もともとの傷も少なく、牛皮の中でも繊維組織が密で体の部位による差が少ない。銀面が薄いため非常にデリケート。一頭から採れる面積も小さいため貴重で皮革の最高素材とされている。

  • ③ チェックマーク鞄   チェックマーク小物


キップスキン
  • ■キップスキン (Kip skin)


  • ① 雄雌ともに、生後6カ月から2年ぐらいまでの中牛の皮。

  • ② 子牛のカーフと比較すると、ややキメは粗いものの、その分肉厚で強度が増す。しなやかで銀面もなめらか。カーフの次に上質な素材とされている。

  • ③ チェックマーク鞄   チェックマーク靴   チェックマーク小物   チェックマーク衣類

  • ※ ちなみに、カーフとキップを区別しているのは日本特有で、ヨーロッパではキップも含めカーフと呼ばれている。


カウハイド
  • ■カウハイド (Cow hide)


  • ① 生後2年ぐらいの出産を経験した成牛の、雌牛の皮。

  • ② カーフやキップほどではないものの、雄牛と比較するとキメが細かくなめらか。厚くて丈夫。出産を経験しているため、部位によって繊維密度にばらつきがあり、おもに背中の部分がよく使用される。出産経験のない成牛の雌牛は「カルビン」と言い、カウより上質な素材として扱われる。

  • ③ チェックマーク鞄   チェックマーク靴   チェックマーク小物   チェックマーク衣類


ステアハイド
  • ■ステアハイド (Steer hide)


  • ① 生後3〜6カ月ごろに去勢され2年以上経た成牛の、雄牛の皮。

  • ② カーフやキップ、カウと比較すると、銀面のキメの細かさがやや粗いが、丈夫で平均した厚みを持ち耐久性に優れている。採れる面積も大きく使い勝手も良いため、牛革の中で最も生産量や流通量が多く幅広く利用される。一般的な牛革と言うと、ステアが多い。

  • ③ チェックマーク鞄   チェックマーク靴   チェックマーク小物   チェックマーク衣類


ブルハイド
  • ■ブルハイド (Bull hide)


  • ① 生後3年以上経過した去勢されていない繁殖用の、雄牛の皮。

  • ② その他の牛皮と比較すると、繊維が非常に太く、最もキメも粗い。かなり肉厚で頑丈だが革質も固いため、おもに工業用の素材や靴底に使用される。

  • ③ チェックマーク靴底   チェックマーク工業用


vol.2 ― 牛革 ―

皮革の主軸となる動物、
「牛」について

革の原料となる「原皮」には、様々な動物種が使われており、商品用途も非常に幅広く多種多様であることはコチラのページでお伝えしました。そのため私たちの周りにはたくさんの種類の革が存在します。中でも圧倒的なシェアで使用されている牛革は特に種類が多く、雄雌や年齢、育った土地、部位など様々な要素の違いでその風合いも特性も表情も異なるため、他の動物と違ってさらに細かく分類分けされています。今回は、皮革の主軸となる「牛革」について一歩踏み込んでご紹介いたします。

■「原皮」について詳しくはコチラへ >>

なぜ「革」の多くが「牛革」か?

牛革の魅力は「異なる秀でた特徴」

身近な皮革製品でもっとも多く使用されている原皮は、ご存知のとおり「牛」です。「革=牛革」と想像される方もおそらく多いでしょう。様々な動物が使用される中、なぜ「革」のほとんどが「牛革」なのでしょうか?

その理由は大きく3つ挙げられます。1つは、飼育数。牛は世界的にみても飼育数がかなり多く安定しているため採取が可能です。次に、大きさ。牛は大型動物なので一頭から採れる面積が広いので活用しやすい。これは供給量に大きく影響します。最後に、牛が持つ革の特質が挙げられます。牛の皮膚繊維組織は比較的均一で丈夫、つまり強度と耐久性に優れており皮革製品にする際、加工がしやすいことを意味します。生産量の多い牛原皮は子牛から成牛までの幅広い年齢の供給も可能、要するに幅広い利用の仕方ができる為に私たちの周りにある革は牛革が非常に多いのです。ちなみに、日本の皮革製品に使われている牛革の約8割は主に北米やオーストラリア、ヨーロッパなどからの輸入されています。

細かい分類が可能にすること

「原皮」は重量によって「ハイド」「スキン」と二つの呼び名で区分されているとお話しましたが、生産量の多い牛原皮の場合は性別や年齢などによってさらに細かく種類分けされています。それぞれ種類ごとに秀でた特徴は異なり、その特徴を活かした商品用途も自ずと異なります。牛という同じ動物なので「他の動物に比べ繊維が比較的均一」「丈夫」など共通した特徴は持っていますが、さらに細かく分類されていることで、例えば「手触りを重視した商品には肌目の細かいカーフを」「大きな負荷がかかる商品には強靭かつバランスのとれたステアを」などお客様が商品に求める要素をより満たす選択が可能になるわけです。ですから、じつは一口に「牛革」と言っても非常に広範囲を指しており、それぞれの秀でた特徴も一括りに収まらず多種多様です。

長所も短所も熟知してこそ

私たちは革を使用して商品を作ります。それぞれの革が持っている特徴、つまり長所だけでなく短所をも理解していなければ素材を活かした商品を形作ることは出来ません。特性を把握した上で、商品用途に適しているか、商品を持つお客様のイメージに最適な革であるかどうかを考え選び、製作することが重要だとAlt81は考えています。お客様が手に取られた商品はなぜその素材が使用されているのか、その理由をお客様ご自身が商品を通して感じ取っていただくことが私たちの望みです。
牛革を手にとる際は、ぜひ個々の素材の魅力と違いをじっくりと愉しんでください。

おもな牛原皮の種類

  • #01

    カーフスキン
    (Calfskin)

  • カーフスキン
  • 【条件】
    雄雌ともに、生後6カ月ぐらいまでの子牛の皮。

  • 【特徴】
    人間の肌と同様、成牛に比べ子牛のため非常にキメが細やかで美しく、革質もなめらかで柔らかく薄手で軽い。もともとの傷も少なく、牛皮の中でも繊維組織が密で体の部位による差が少ない。銀面が薄いため非常にデリケート。一頭から採れる面積も小さいため貴重で皮革の最高素材とされている。

  • 【おもな用途】
    鞄・小物
  • #02

    キップスキン
    (Kip skin)

  • キップスキン
  • 【条件】
    雄雌ともに、生後6カ月から2年ぐらいまでの中牛の皮。

  • 【特徴】
    子牛のカーフと比較すると、ややキメは粗いものの、その分肉厚で強度が増す。しなやかで銀面もなめらか。カーフの次に上質な素材とされている。

  • 【おもな用途】
    鞄・靴・小物・衣類

  • ※ ちなみに、カーフとキップを区別しているのは日本特有で、ヨーロッパではキップも含めカーフと呼ばれている。
  • #03

    カウハイド
    (Cow hide)

  • カウハイド
  • 【条件】
    生後2年ぐらいの出産を経験した成牛の、雌牛の皮。

  • 【特徴】
    カーフやキップほどではないものの、雄牛と比較するとキメが細かくなめらか。厚くて丈夫。出産を経験しているため、部位によって繊維密度にばらつきがあり、おもに背中の部分がよく使用される。出産経験のない成牛の雌牛は「カルビン」と言い、カウより上質な素材として扱われる。

  • 【おもな用途】
    鞄・靴・小物・衣類
  • #04

    ステアハイド
    (Cow hide)

  • ステアハイド
  • 【条件】
    生後3〜6カ月ごろに去勢され2年以上経た成牛の、雄牛の皮。

  • 【特徴】
    カーフやキップ、カウと比較すると、銀面のキメの細かさがやや粗いが、丈夫で平均した厚みを持ち耐久性に優れている。採れる面積も大きく使い勝手も良いため、牛革の中で最も生産量や流通量が多く幅広く利用される。一般的な牛革と言うと、ステアが多い。

  • 【おもな用途】
    鞄・靴・小物・衣類
  • #05

    ブルハイド
    (Bull hide)

  • ブルハイド
  • 【条件】
    生後3年以上経過した去勢されていない繁殖用の、雄牛の皮。

  • 【特徴】
    その他の牛皮と比較すると、繊維が非常に太く、最もキメも粗い。かなり肉厚で頑丈だが革質も固いため、おもに工業用の素材や靴底に使用される。

  • 【おもな用途】
    靴底・工業用