vol.8 ― 性質とご使用上の注意点 ―
私たちが商品に採用している素材には本来持つ「性質」――例えば「革は水に弱い」など、皆さんもご存知のことから意外と知られていないことまで幅広くあります。特に革という素材はもともと動物の皮膚を加工した天然素材。つまり人工素材でないからこそ、本来持つ性質が大きく影響します。「革はデリケートな素材」、確かにその通りです。気を配らなければならない点もいくつかありますが、基本的な性質さえ知ってしまえば決して難しい素材ではありません。むしろそれ以上に、使うことで生まれる愉しみのほうが勝る魅力ある素材だと考えています。今回は、よりお客様に安心してそして愉しんでお使いいただけるよう、素材の基本的な性質と注意点をまとめてご紹介いたします。
革に染色を施しているため、革製品同士また他の繊維と重ねて使用したり保管すると、水濡れや摩擦等によって革の中の染料が移行し色落ちや色移行の要因となります。 ご使用中や保管時の洋服等への色移りにはお気を付けください。
革は水分に大変弱いため、水分が付着するとシミや変色、色落ちや水ぶくれの原因となります。もし濡れてしまった場合は、早めに乾いた布で水滴を吸い取り、その後通気の良い場所で陰干しするよう心掛けてください。鞄の場合は防水スプレーを使用すると、水分だけでなく汚れも防ぐことができるため効果的です。
※ 財布や小物など、鞄やポケットの中に入れてお使いいただくものの場合は、防水スプレーをかける必要はとくにありません。
汗に含まれる成分によって革そのものの劣化が進んでしまう場合があります。鞄のハンドルや、ボトムのポケットに入れて使用する財布、ベルトなどは特に汗を含みやすいため、なるべく乾拭きと通気を促すよう心掛けてください。革と接触していた部分の汗や水分を乾かすことが出来、カビや雑菌の繁殖を抑えることが出来ます。
革は高温多湿の状態で保管するとカビの原因となります。 しばらくお使いにならない時は、ホコリや汚れ、余分な油分を乾拭きして取り除き、陰干ししてから保管してください。カビの発生を防ぐために、できれば保管中も時々出して、通気の良い場所での陰干しや乾拭きを行うと効果的です。また鞄の場合、中に丸めたタオルや紙などを詰めるとさらに湿気除去を促します。
直射日光下に放置すると変色や褐色の原因となりますのでご注意ください。 また、汚れ落としの目的でシンナーやベンジンなどの薬品は使用しないでください。その他、アルコールを含む香水の付着も褐色の原因となりますのでご注意ください。
他の皮革製品や、ビニール・ポリエステル・ゴム製品等の異素材と密着した状態で保管すると、商品への色移りやべたつきが生じることがありますのでご注意ください。
革にオイルが十分含まれているため、レシート等を財布内で長時間保管した場合、印字が消えてしまう可能性があります。 また、保管の際は革内部のオイルがにじみ出て、商品に触れている素材へ油染みがつく可能性があります。ご注意ください。
vol.8 ― 性質とご使用上の注意点 ―
私たちが商品に採用している素材には本来持つ「性質」――例えば「革は水に弱い」など、皆さんもご存知のことから意外と知られていないことまで幅広くあります。特に革という素材はもともと動物の皮膚を加工した天然素材。つまり人工素材でないからこそ、本来持つ性質が大きく影響します。「革はデリケートな素材」、確かにその通りです。気を配らなければならない点もいくつかありますが、基本的な性質さえ知ってしまえば決して難しい素材ではありません。むしろそれ以上に、使うことで生まれる愉しみのほうが勝る魅力ある素材だと考えています。今回は、よりお客様に安心してそして愉しんでお使いいただけるよう、素材の基本的な性質と注意点をまとめてご紹介いたします。
革に染色を施しているため、革製品同士また他の繊維と重ねて使用したり保管すると、水濡れや摩擦等によって革の中の染料が移行し色落ちや色移行の要因となります。 ご使用中や保管時の洋服等への色移りにはお気を付けください。
革は水分に大変弱いため、水分が付着するとシミや変色、色落ちや水ぶくれの原因となります。もし濡れてしまった場合は、早めに乾いた布で水滴を吸い取り、その後通気の良い場所で陰干しするよう心掛けてください。鞄の場合は防水スプレーを使用すると、水分だけでなく汚れも防ぐことができるため効果的です。
※ 財布や小物など、鞄やポケットの中に入れてお使いいただくものの場合は、防水スプレーをかける必要はとくにありません。
汗に含まれる成分によって革そのものの劣化が進んでしまう場合があります。鞄のハンドルや、ボトムのポケットに入れて使用する財布、ベルトなどは特に汗を含みやすいため、なるべく乾拭きと通気を促すよう心掛けてください。革と接触していた部分の汗や水分を乾かすことが出来、カビや雑菌の繁殖を抑えることが出来ます。
革は高温多湿の状態で保管するとカビの原因となります。 しばらくお使いにならない時は、ホコリや汚れ、余分な油分を乾拭きして取り除き、陰干ししてから保管してください。カビの発生を防ぐために、できれば保管中も時々出して、通気の良い場所での陰干しや乾拭きを行うと効果的です。また鞄の場合、中に丸めたタオルや紙などを詰めるとさらに湿気除去を促します。
直射日光下に放置すると変色や褐色の原因となりますのでご注意ください。 また、汚れ落としの目的でシンナーやベンジンなどの薬品は使用しないでください。その他、アルコールを含む香水の付着も褐色の原因となりますのでご注意ください。
他の皮革製品や、ビニール・ポリエステル・ゴム製品等の異素材と密着した状態で保管すると、商品への色移りやべたつきが生じることがありますのでご注意ください。
革にオイルが十分含まれているため、レシート等を財布内で長時間保管した場合、印字が消えてしまう可能性があります。 また、保管の際は革内部のオイルがにじみ出て、商品に触れている素材へ油染みがつく可能性があります。ご注意ください。