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vol.7 ― 天然の表情 ―

革に刻まれた「生きた証」とは

私たちが革素材に惹かれる理由の一つが「天然の表情」。一体どんなものを指すかというと、その動物が生きていた頃に刻まれた固有の性格や特徴のことです。当たり前ですが動物も人間と同様に全く同じ条件をもっているものは存在せず、それは革になっても変わりません。どんな環境で育ち、どんな性質を持っているかが反映される生きた証――これこそ天然の表情と言えるのではないでしょうか。 製革工程には様々な仕上げ方法がありますが中でも「素上げ」という仕上げを施した革は特に、本来持つ天然の表情が分かりやすく目で見てとれます。では具体的に革の表情とはどんなものを指すのか、なぜ現れるのか、そしてなぜ素上げの革はより分かりやすく見えるのか?今回は革の大きな魅力である「天然の表情」にクローズアップしてご紹介いたします。

革の表情が際立つ「素上げ」、その魅力と理由

革の表情をお話する前にまず、「素上げ」について触れておきましょう。 革という素材は、完成するまでに非常に複雑な手作業を要しますがその最終工程で行われるのが「仕上げ」です。仕上げは例えるなら最後に革に施す化粧のようなもの。その種類や方法はかなり多岐に渡り、「素上げ」もその数々ある仕上げ方法の一つです。具体的な言い方をすると、「なめした革の銀面に着色剤や仕上げ剤を使用しない仕上げ」のことを指します。 一般的に商品に使用されている革というのは、堅牢度(色落ちのしにくさなど)を上げるために様々な化学薬品や成分によって塗膜・塗装を施します。さらに顔料塗装などの処理を施すことで、革の銀面にある動物が生きた証(傷や血管の痕など)を目立たなくすることも出来ます。一見革が長持ちするような印象を感じるかもしれませんが、塗膜・塗装処理を行う、つまり上から覆う、ということは本来革が持つなめらかで弾力性ある感触や風合いが失われてしまうことを意味します。 覆うことをあえてしない=素の状態、の素上げは素材の良し悪しが如実に現れます。だからこそ製法はもちろん風合いや感触、見た目など革職人による厳しい目をクリアした素上げの革は決して多くはなく、稀少かつ高品質であると言えます。素上げの最大の魅力は、「革に触れた時の暖かさや手触り感、見た目の美しさ、そして使い込むことで深まる色や艶の変化を存分に愉しんでいただくことが出来ること」。私たちが素上げの革を多く選ぶ理由とこだわりは、ここにあります。

■「革の仕上げ」について詳しくはコチラへ >>

「革の表情」から、動物が生きていた証が見えてくる

革の表情①

さて、話を戻しましょう。ではこのような、特に素上げは映えて見える「天然の表情」とは具体的にはどんなものを指すのでしょうか? 革はもともと動物の皮膚を加工した天然素材なのでその動物が育ってきた環境、また体の部位によって、様々な個体差があります。 例えば、自然界で争って負った怪我や虫さされ等の傷痕はバラキズ(写真上・①)と呼ばれ、暑い地域で育った牛に特に多く見られます。動物の皮膚に残る皺の痕は、その名の通りシワ(②)と呼ばれ、脇の下や腹などの屈曲部に多く見られます。また、特に首や肩にある太いシワはトラ(③)と呼ばれ、筋状に何本も並行して走っています。皮膚の下を通っていた血管の痕が革の表面に現れるのが、チスジ(④)です。その他、動物は体毛で覆われているため、原皮には毛穴や毛根の痕があり、ピンホール(⑤)と呼ばれています。

革の表情②

もともとの個体差以外にも、革が完成するまでの工程で現れる特徴もあります。シボ(写真上・⑥)とは、革の表面にある立体的なシワ模様のことを言います。これは、革を揉んだり縮ませる加工で表面に現れる模様を指し、革の繊維の密度や部位によってその表情に違いがあります。同じ理由で、なめした後に施される染色の際、革の繊維の密度によって染めの濃淡や陰影が起こり、こちらを色ムラ(⑦)と言います。これらの特徴は、その動物が自然界で生きていた証拠であり、隠れた個性であり、同じものが二つとない天然の「革」だけが持つ魅力とも言えます。私たちが採用している革は特にこれらの個性を実感することが出来ます。

また、革は吸湿性に優れており湿度の変化によって水分を吸収したり放湿したりします。この現象はよく「革は呼吸する」と例えられます。特にAlt81で使用する「素上げ」の革は表面からの水や油の吸収率が高く、雨や汗などを吸いやすい「革の外側」からの特性と、革の中に染み込んでいる染料が摩擦や外からの水分に反応して表面に溶出するといった「革の内側」からの特性を併せ持っています。素上げの革が色落ちしやすいのはこのためです。革の魅力を最大限にお客様に感じていただくため素上げの革を採用しておりますが、白いYシャツなど色の明るい素材との摩擦や、雨や汗などで濡れた革との接触にはお気を付けください。 革は、基本的な特性さえ知っておけば使い込むことがより一層愉しめる素材です。水分以外にも革の取扱いに関して情報をまとめたページもご用意しております。ぜひこちらもご覧ください。

「天然の表情」は革が持つ魅力のひとつ

革の魅力

自然界で生きてきた動物の天然の表情は固有のものであるからこそ、私たちは「自分だけの革」という満足感とオリジナリティをより愉しむことが出来るのでしょう。 私たちが商品を作る上で革を選ぶ理由は大きく3つあります。1つは、時を刻むほどに自分自身と重ね合わせられる経年変化が愉しめること。2つめは、革でしか持ちえない堂々たる風格。そして最後に、革それぞれにある独特の隠れた個性。つまり天然の表情です。これらの魅力が重なり合い時間をかけて自分だけの逸品に育てることが出来る素材が革であると考えているからです。Alt81が自信を持ってお届けする革のその表情までをぜひたっぷりとお愉しみください。

vol.7 ― 天然の表情 ―

革に刻まれた
「生きた証」とは

私たちが革素材に惹かれる理由の一つが「天然の表情」。一体どんなものを指すかというと、その動物が生きていた頃に刻まれた固有の性格や特徴のことです。当たり前ですが動物も人間と同様に全く同じ条件をもっているものは存在せず、それは革になっても変わりません。どんな環境で育ち、どんな性質を持っているかが反映される生きた証――これこそ天然の表情と言えるのではないでしょうか。 製革工程には様々な仕上げ方法がありますが中でも「素上げ」という仕上げを施した革は特に、本来持つ天然の表情が分かりやすく目で見てとれます。

では具体的に革の表情とはどんなものを指すのか、なぜ現れるのか、そしてなぜ素上げの革はより分かりやすく見えるのか?今回は革の大きな魅力である「天然の表情」にクローズアップしてご紹介いたします。

革の表情が際立つ「素上げ」、その魅力と理由

革の表情をお話する前にまず、「素上げ」について触れておきましょう。

革という素材は、完成するまでに非常に複雑な手作業を要しますがその最終工程で行われるのが「仕上げ」です。仕上げは例えるなら最後に革に施す化粧のようなもの。その種類や方法はかなり多岐に渡り、「素上げ」もその数々ある仕上げ方法の一つです。
具体的な言い方をすると、「なめした革の銀面に着色剤や仕上げ剤を使用しない仕上げ」のことを指します。 一般的に商品に使用されている革というのは、堅牢度(色落ちのしにくさなど)を上げるために様々な化学薬品や成分によって塗膜・塗装を施します。さらに顔料塗装などの処理を施すことで、革の銀面にある動物が生きた証(傷や血管の痕など)を目立たなくすることも出来ます。一見革が長持ちするような印象を感じるかもしれませんが、塗膜・塗装処理を行う、つまり上から覆う、ということは本来革が持つなめらかで弾力性ある感触や風合いが失われてしまうことを意味します。 覆うことをあえてしない=素の状態、の素上げは素材の良し悪しが如実に現れます。だからこそ製法はもちろん風合いや感触、見た目など革職人による厳しい目をクリアした素上げの革は決して多くはなく、稀少かつ高品質であると言えます。

素上げの最大の魅力は、「革に触れた時の暖かさや手触り感、見た目の美しさ、そして使い込むことで深まる色や艶の変化を存分に愉しんでいただくことが出来ること」。私たちが素上げの革を多く選ぶ理由とこだわりは、ここにあります。

■「仕上げ」について詳しくはコチラへ >>

「革の表情」から、動物が生きていた証が見えてくる

革の表情①

さて、話を戻しましょう。ではこのような、特に素上げは映えて見える「天然の表情」とは具体的にはどんなものを指すのでしょうか?

革はもともと動物の皮膚を加工した天然素材なのでその動物が育ってきた環境、また体の部位によって、様々な個体差があります。 例えば、自然界で争って負った怪我や虫さされ等の傷痕はバラキズ(写真上・①)と呼ばれ、暑い地域で育った牛に特に多く見られます。動物の皮膚に残る皺の痕は、その名の通りシワ(②)と呼ばれ、脇の下や腹などの屈曲部に多く見られます。また、特に首や肩にある太いシワはトラ(③)と呼ばれ、筋状に何本も並行して走っています。皮膚の下を通っていた血管の痕が革の表面に現れるのが、チスジ(④)です。その他、動物は体毛で覆われているため、原皮には毛穴や毛根の痕があり、ピンホール(⑤)と呼ばれています。

革の表情②

もともとの個体差以外にも、革が完成するまでの工程で現れる特徴もあります。シボ(写真上・⑥)とは、革の表面にある立体的なシワ模様のことを言います。これは、革を揉んだり縮ませる加工で表面に現れる模様を指し、革の繊維の密度や部位によってその表情に違いがあります。同じ理由で、なめした後に施される染色の際、革の繊維の密度によって染めの濃淡や陰影が起こり、こちらを色ムラ(⑦)と言います。これらの特徴は、その動物が自然界で生きていた証拠であり、隠れた個性であり、同じものが二つとない天然の「革」だけが持つ魅力とも言えます。私たちが採用している革は特にこれらの個性を実感することが出来ます。

また、革は吸湿性に優れており湿度の変化によって水分を吸収したり放湿したりします。この現象はよく「革は呼吸する」と例えられます。特にAlt81で使用する「素上げ」の革は表面からの水や油の吸収率が高く、雨や汗などを吸いやすい「革の外側」からの特性と、革の中に染み込んでいる染料が摩擦や外からの水分に反応して表面に溶出するといった「革の内側」からの特性を併せ持っています。素上げの革が色落ちしやすいのはこのためです。革の魅力を最大限にお客様に感じていただくため素上げの革を採用しておりますが、白いYシャツなど色の明るい素材との摩擦や、雨や汗などで濡れた革との接触にはお気を付けください。 革は、基本的な特性さえ知っておけば使い込むことがより一層愉しめる素材です。水分以外にも革の取扱いに関して情報をまとめたページもご用意しております。ぜひこちらもご覧ください。

「天然の表情」は革が持つ魅力のひとつ

革の魅力

自然界で生きてきた動物の天然の表情は固有のものであるからこそ、私たちは「自分だけの革」という満足感とオリジナリティをより愉しむことが出来るのでしょう。

私たちが商品を作る上で革を選ぶ理由は大きく3つあります。1つは、時を刻むほどに自分自身と重ね合わせられる経年変化が愉しめること。2つめは、革でしか持ちえない堂々たる風格。そして最後に、革それぞれにある独特の隠れた個性。つまり天然の表情です。これらの魅力が重なり合い時間をかけて自分だけの逸品に育てることが出来る素材が革であると考えているからです。Alt81が自信を持ってお届けする革のその表情までをぜひたっぷりとお愉しみください。