A. いくつものサンプルを作って強度チェックなどを行っていて、課題だったのがカード段。一般的には1枚の革だけでカード段を作るんですが、どうしても出し入れをしていると伸びてしまい、また、少し角度をつけて取り出すと破けてしまったり(写真参照)。だから革を3枚重ねて強度を上げました。やはり使い始めは革が硬いですね。でも、革が次第に馴染み、だんだんと使う人に合わせてカードも出しやすくなってきました。革を厚めに使っているので「革の財布を持っている!」という感触がとても強くでています。
A. 3か月に一回、全体的にコロニルのシュプリームクリームを塗ってます。特殊なメンテナンス方法と言えるかわかりませんが、手汗や手脂が染み込みやすいようにいつも手で揉んでます。いつも鞄の中に放り込んでるから傷だらけになってもおかしくないような使い方をしてるんですがあんまり目立たないのはこのおかげかな、と。近づけて見ると大きな傷もあるんですけどね。
A. この財布は手で触れる面積と時間が長いので使用しているシェイドワックスレザーの変化がよくわかります。この写真に映っている商品はあまりにも傷が激しかったので、自分で使っていましたが、当初とは全く表情が変わっています。艶もグングン上がるし、使えば使うほど、プルアップ(革の中をオイルが移行する現象)も激しく起こる。これはよく店頭でもお客さまにお話をするのですが、革の濃淡が経年変化をした後にもしっかりと見て取れるのがまた面白い。最初ほどの違いはなくなるのですが、よく見るとしっかりと濃淡が残っている。こういう革を使えるのはAlt81の特権かもしれないですね。
左 / 新品 右 / スタッフの財布
Q. この商品の開発経緯
A. 小細工は一切せず、いい作りといい素材、それにAlt81のブランドコンセプトでもある”日本の考え方”を織り込み「Alt81が示す王道の二つ折り財布」を作ろうというのが始まりでした。思い描いたのは何も知らない人が見たら普通の二つ折り財布にしか見えないけれど、革や作りに凄く詳しい人が見たら、例えば作り手(職人)が見たときに唸ってしまうような物。実は王道の形でこれを実現させるのは非常に大変なんです。でも、その甲斐あって、「よく見る形だけど、ここにしかない物」ができました。
Q. 実際使ってみてどうだったか?
A. いくつものサンプルを作って強度チェックなどを行っていて、課題だったのがカード段。一般的には1枚の革だけでカード段を作るんですが、どうしても出し入れをしていると伸びてしまい、また、少し角度をつけて取り出すと破けてしまったり(写真参照)。だから革を3枚重ねて強度を上げました。やはり使い始めは革が硬いですね。でも、革が次第に馴染み、だんだんと使う人に合わせてカードも出しやすくなってきました。革を厚めに使っているので「革の財布を持っている!」という感触がとても強くでています。
Q. 特に気に入ってる場所
A. この財布は手で触れる面積と時間が長いので使用しているシェイドワックスレザーの変化がよくわかります。この写真に映っている商品はあまりにも傷が激しかったので、自分で使っていましたが、当初とは全く表情が変わっています。艶もグングン上がるし、使えば使うほど、プルアップ(革の中をオイルが移行する現象)も激しく起こる。これはよく店頭でもお客さまにお話をするのですが、革の濃淡が経年変化をした後にもしっかりと見て取れるのがまた面白い。最初ほどの違いはなくなるのですが、よく見るとしっかりと濃淡が残っている。こういう革を使えるのはAlt81の特権かもしれないですね。
左/新品 右/スタッフの財布