稀代のマネークリップ

arrow_マネークリップ01

Detail

少しだけ、常識を破る

このフォルムを見てマネークリップだと気が付く人は少ない。革製品に詳しい人であればまず首を傾げるだろう。なぜならマネークリップは紙幣に合わせてカードも横にして収納するため、横長の製品が多い。また、そのためにマネークリップの金具は横長用のものしか存在しない。だが、このarrow_マネークリップ01はより収納力や利便性を高めるため縦長を目指した。スッと縦に長い財布の形状はジャケットの内ポケットへの収まりも良い。そんな常識を少しだけ破ったマネークリップをご紹介しよう。

２色展開

色は２色展開。王道ともいえるブラックと力強さを感じられるグリーン。どちらも濃い色なので暗いところで見ると差がわかりにくいが、しっかりと光量のあるところで見ると確かな違いを確認できる。悩みどころではあるが、どちらを選んでも後悔がないことは間違いない。

札の収納

一般的なマネークリップはカードを横にして収納することと日本紙幣の長さを考慮して概ね横幅を１１cm程度とっている。しかし、arrow_マネークリップ01は横幅を９．８cmとし、カードを縦に収納する縦長とした。紙幣は金属だけで留める方法もあるが、人によっては紙幣がV字にならないよう片側を留めておく場合もある。その場合も利き手に左右されないように両カード段の裏は紙幣を挟めるようになっている。

カードが６枚収納可能

通常のマネークリップは横長なので、カードは横に入れざるをえなかったが、arrow_マネークリップ01は縦長なため、カードを縦に３枚×２面で合計６枚が収納できる。少しカードの枚数が多い方には嬉しい仕様だ。また、カードを縦型に配したことでマネークリップの金具がカード段に当たることがない。さらにカード段の裏はスリーブ状になっていて、領収書やカード段に収納できなかったポイントカードなどを挟み込むことができる。

唯一無二のシボ感

arrow_マネークリップ01に使用されているP＆Dバッファローカーフの特徴はその独特のシボ感。細かいシボが規則正しくならんでいるようにも見えるものもあれば、荒々しい表情が強い個性を演出してくれるものもある。どちらにも代えがたい魅力があるので、是非、悩んでいただきたい。

特殊な札ばさみ金具

前述のとおり、縦長のマネークリップの金具は稀有。ゆえにオリジナルのものを作ってもらうことになる。本体が縦長なために金具の軸となるバネが通常のものよりも４０mmほど長くできており、それに伴い製造にも細かい調整が必要となる。また、金具には黒ニッケルサテー加工が施されており、大人の魅力を際立たせている。実はマネークリップの金具は革製品に使われる金具の中でも多くの工程を経て完成する珍しい部品で、それゆえに金具の調整は全て金具の職人でなければならない。非常に専門的な部品なのだ。

金具を覆う

マネークリップの金具は一般的に金属部分が出ていることが多い。これは金具の可動域が１８０度あるためと言われているが、多くのお客様が１８０度も金具を開かないことからAlt81のマネークリップはこの金具部分を革で覆い、金具が表に出ていない仕様とした。こうすることで金属部分が周囲を傷つけてしまう可能性を軽減させている。

菊寄せとネン

Ｐ＆Ｄバッファローカーフは柔らかくコシもあり、凹凸の激しい稀有な革だ。平な革と比べて通常の工程でも難易度に大きな差がでる。製品の縁の処理であるヘリ返しをピシッと見せるためのネン引き、角の処理を綺麗に見せるために幾重にも革を重ねた菊寄せなど職人泣かせな仕様となっている。

シボの好みをお伝えください

（グリーン・左/シボ粗め　右/シボ細かめ）

（ブラック・左/シボ粗め　右/シボ細かめ）

シボの凹凸でその印象を大きく変えるP＆Dバッファローカーフ。シボ粗めのものは少し弾力があり、傷が付いても目立ちにくく、シボ細かめはピシッと整った模様に精緻さと美しさが感じられます。好みは人によっても異なるため、リクエストにも可能な限りお応えしております。ご希望のお客様は是非、購入時のお問い合わせフォームよりご指示くださいませ。表情選択サービスによる写真希望の方はその旨も忘れずにご記入ください。

Leather

荒々しい水牛革に纏わせた光沢が、
「品のあるワイルド」を構築

P＆Dバッファローカーフはシュリンクさせた水牛特有のワイルドなシボと表面を纏う上品な艶が大人の色気を醸し出す。この革が放つ個性的な雰囲気は、仕事に自分流の愉しみ方を心得ている持ち主であることをつい滲ませてしまう。毎日ガシガシ使えるタフさも魅力。独特のコシのある風合いは使うほどに馴染み、艶は一度落ち着いた後再度光沢を生む――この変化こそ持ち主の満足度を上げる。大人の上品さの中に、強靭で無骨な力強さを象徴するP＆Dバッファローカーフ。ぜひ「品のあるワイルド」を体感していただきたい。