男らしさとは
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Detail
唯一無二の表情
革というものは本来、どの個体のものなのか、どの場所なのかによって見た目に違いが出る。この長財布に使用されているP&Dバッファローカーフはその違いがAlt81で最も激しく出ている革だ。シボ(革の表面の凹凸)が細かく整ったおとなしいものから、表面の凹凸が粗く力強いトラと呼ばれるシワ模様の入ったものまで千差万別。1点1点がオリジナルであり、けっして人とかぶることがない。この革の虜になる人が絶えない理由だ。
(ブラック・上/シボ粗め 下/シボ細かめ)
(グリーン・上/シボ粗め 下/シボ細かめ)
似合う色
P&Dバッファローカーフにはブラックとグリーンの2色が存在する。定番のブラックは紺色のステッチとシボの間に入る光の反射によって、見方によってはネイビーにも見えたりもする。また、グリーンは少し黄味がかったステッチで、男性好みのくすんだグリーンを少しだけ明るく見せてくれる。大人の男性にはどちらの色もきっとよく似合だろう。
独特な手触り感
P&Dバッファローカーフは質感も特徴的だ。カーフ(子牛の革)であるため、元々の革が薄いのだが、手に取るとわかるほどしっかりとしたコシがあり、そのコシが独特な風合いを生み出している。シボの細かいものは質感が少し硬く感じるため、パリッとした雰囲気がある一方、シボの粗いものは見た目とは裏腹に柔らかく、傷が目立ちにくい。「どっちが人気ですか?」と聞かれることもしばしばだが、これが本当に半々だから薦めにくい。
風琴マチ
この長財布のマチには「風琴マチ」と呼ばれる海外にはない、日本独自の伝統技法であるマチの構造が採用されている。一般的なマチは内側に折り込まれているため、紙幣が斜めにズレて収納されてしまったり、収納時、紙幣の角が折れてしまうことがある。これに比べ、風琴マチは外側に折られているため、長財布の実寸幅=有効寸法となり、幅が広くなり紙幣が折れずに綺麗に収納ができる(図1参照)。また、有効寸法が大きいため、紙幣が引っ掛からずに出し入れができる(図2参照)。この風琴マチの構造を一度経験してしまうと、ずっと風琴マチが良いと思ってしまうほどの魅力を備えている。
日本人の粋な感覚
風琴マチの構造は通常のマチと比べ、中身が入っている時といない時の厚みが大きく変わる。そのため、この長財布はかぶせの長さを少し長めにとっており、どの状態でもかぶせが浮かない仕様になっている。中身がたっぷりと入っている時は縦の長さが約1cmほど短くなる独自の設計は柔らかい革でなければ対応できない。こういった見えにくいところに日本人の粋な感覚が宿っている。
快適な使用感の小銭入れ
小銭入れは風琴マチで得られるすっきりとした見た目を活かした薄い片マチ仕様。マチ幅が広いため、開けた時は中身が見渡しやすく、閉じた時はマチが内側に折り畳まれるように出来るだけ薄い作りにした。また、ファスナーの開閉をスムーズにするために、噛み合う金具「務歯(ムシ)」をひとつひとつ磨き削る手間のかかるエクセラファスナーを使用。通常よりも良い滑りを実感出来、開閉にストレスがない。スムーズに動くからこそ負荷もかかりづらく、壊れにくくなる。ガッチリと噛み合った務歯が重厚感と高級感を醸し出し、見た目にも美しい。
カード段に込めた
壊れにくさと美しさ
カブセのある長財布は開いた瞬間にカード段が見え意外に目立つ。カード段には分かりづらいが丁寧な手作業を随所に組み込んだ。まず、出し入れする頻度の高いカードポケットの強度を上げるためにカード段には全て「へり返し」を施した。(※右図1)こうすることで指やカードが段に触れることでかかる革への負荷を防ぐことが出来る。さらに上からステッチをかけ、使っていくうちに起こる革の伸びや切れの防止を行う。このひと手間は長く使い続けるための工夫である。また、カードを入れた際、カードの頭の距離が全て綺麗に揃うように考えて設計。(※右図2)そのためカブセを開けた瞬間、整頓されたカードの並びが美しく見える。さらにカード段にもくっきりとネン引きを施した。(※右図3)同じ力で且つ同じスピードで引く技術が必要なこの作業は極めて難しいが、ネンがあるのとないのとでは見た目のシャープさがに差がつくのだ。
引き締まった縁の処理
革をヘリ返した箇所にステッチをかけるのだが、その上を3本の線が走っているのがお分かりだろうか。これは「ネン」と呼ばれる工程で、全体をピシッと見せる効果がある。それがなんと、3本も引かれている。最も外に引かれた1本はピシッと見せるためのネン。ステッチの内側に引かれた2本目の線は革を抑えるための機能的なネン。3本目のネンは「ころしネン」と呼ばれるもので、2本目と同じく外側のやや余った革をグッと抑え込む効果がある。実はこのP&Dバッファローカーフはオイルをたっぷりと含んでいて、革用の糊が付きづらい。それを抑えるためにもこの3本ネンは必要なのだ。
丁寧な菊寄せ
カブセ裏の角には、小さな曲線に沿って丁寧にひだを寄せてまとめる「菊寄せ」を施している。丁寧な職人の手練はもちろんだが、使用しているP&Dバッファローカーフの柔軟性もこの作りにマッチしており、非常に美しい仕上がりだ。
糸処理のひと手間
※こちらの画像は別商品の「糊止め」をしている画像です。
通常、糸処理は縫製した後に糸を短く切り軽く熱処理をするだけの場合が多い。だがAlt81ではミシンで縫製した後、糸にわざわざ糊を付け針穴に挿し込む「糊止め」を施している。手間はかかるが見た目に美しく、長く使う中で使用中の糸ほつれが起こりにくい作りになっている。
Leather
荒々しい水牛革に纏わせた光沢が、
「品のあるワイルド」を構築
P&Dバッファローカーフはシュリンクさせた水牛特有のワイルドなシボと表面を纏う上品な艶が大人の色気を醸し出す。この革が放つ個性的な雰囲気は、仕事に自分流の愉しみ方を心得ている持ち主であることをつい滲ませてしまう。毎日ガシガシ使えるタフさも魅力。独特のコシのある風合いは使うほどに馴染み、艶は一度落ち着いた後再度光沢を生む――この変化こそ持ち主の満足度を上げる。大人の上品さの中に、強靭で無骨な力強さを象徴するP&Dバッファローカーフ。ぜひ「品のあるワイルド」を体感していただきたい。
シボの好みをお伝えください
シボの凹凸でその印象を大きく変えるP&Dバッファローカーフ。シボ粗めのものは少し弾力があり、傷が付いても目立ちにくく、シボ細かめはピシッと整った模様に精緻さと美しさが感じられます。好みは人によっても異なるため、リクエストにも可能な限りお応えしております。ご希望のお客様は是非、購入時のお問い合わせフォームよりご指示くださいませ。表情選択サービスによる写真希望の方はその旨も忘れずにご記入ください。
「男らしさとは」
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唯一無二の表情
革というものは本来、どの個体のものなのか、どの場所なのかによって見た目に違いが出る。この長財布に使用されているP&Dバッファローカーフはその違いがAlt81で最も激しく出ている革だ。シボ(革の表面の凹凸)が細かく整ったおとなしいものから、表面の凹凸が粗く力強いトラと呼ばれるシワ模様の入ったものまで千差万別。1点1点がオリジナルであり、けっして人とかぶることがない。この革の虜になる人が絶えない理由だ。
似合う色
P&Dバッファローカーフにはブラックとグリーンの2色が存在する。定番のブラックは紺色のステッチとシボの間に入る光の反射によって、見方によってはネイビーにも見えたりもする。また、グリーンは少し黄味がかったステッチで、男性好みのくすんだグリーンを少しだけ明るく見せてくれる。大人の男性にはどちらの色もきっとよく似合だろう。
独特な手触り感
P&Dバッファローカーフは質感も特徴的だ。カーフ(子牛の革)であるため、元々の革が薄いのだが、手に取るとわかるほどしっかりとしたコシがあり、そのコシが独特な風合いを生み出している。シボの細かいものは質感が少し硬く感じるため、パリッとした雰囲気がある一方、シボの粗いものは見た目とは裏腹に柔らかく、傷が目立ちにくい。「どっちが人気ですか?」と聞かれることもしばしばだが、これが本当に半々だから薦めにくい。
日本人の粋な感覚
風琴マチの構造は通常のマチと比べ、中身が入っている時といない時の厚みが大きく変わる。そのため、この長財布はかぶせの長さを少し長めにとっており、どの状態でもかぶせが浮かない仕様になっている。中身がたっぷりと入っている時は縦の長さが約1cmほど短くなる独自の設計は柔らかい革でなければ対応できない。こういった見えにくいところに日本人の粋な感覚が宿っている。
快適な使用感の小銭入れ
小銭入れは風琴マチで得られるすっきりとした見た目を活かした薄い片マチ仕様。マチ幅が広いため、開けた時は中身が見渡しやすく、閉じた時はマチが内側に折り畳まれるように出来るだけ薄い作りにした。また、ファスナーの開閉をスムーズにするために、噛み合う金具「務歯(ムシ)」をひとつひとつ磨き削る手間のかかるエクセラファスナーを使用。通常よりも良い滑りを実感出来、開閉にストレスがない。スムーズに動くからこそ負荷もかかりづらく、壊れにくくなる。ガッチリと噛み合った務歯が重厚感と高級感を醸し出し、見た目にも美しい。
カード段に込めた壊れにくさと美しさ
カブセのある長財布は開いた瞬間にカード段が見え意外に目立つ。カード段には分かりづらいが丁寧な手作業を随所に組み込んだ。まず、出し入れする頻度の高いカードポケットの強度を上げるためにカード段には全て「へり返し」を施した。(※右図1)こうすることで指やカードが段に触れることでかかる革への負荷を防ぐことが出来る。さらに上からステッチをかけ、使っていくうちに起こる革の伸びや切れの防止を行う。このひと手間は長く使い続けるための工夫である。また、カードを入れた際、カードの頭の距離が全て綺麗に揃うように考えて設計。(※右図2)そのためカブセを開けた瞬間、整頓されたカードの並びが美しく見える。さらにカード段にもくっきりとネン引きを施した。(※右図3)同じ力で且つ同じスピードで引く技術が必要なこの作業は極めて難しいが、ネンがあるのとないのとでは見た目のシャープさがに差がつくのだ。
引き締まった縁の処理
革をヘリ返した箇所にステッチをかけるのだが、その上を3本の線が走っているのがお分かりだろうか。これは「ネン」と呼ばれる工程で、全体をピシッと見せる効果がある。それがなんと、3本も引かれている。最も外に引かれた1本はピシッと見せるためのネン。ステッチの内側に引かれた2本目の線は革を抑えるための機能的なネン。3本目のネンは「ころしネン」と呼ばれるもので、2本目と同じく外側のやや余った革をグッと抑え込む効果がある。実はこのP&Dバッファローカーフはオイルをたっぷりと含んでいて、革用の糊が付きづらい。それを抑えるためにもこの3本ネンは必要なのだ。
丁寧な菊寄せ
カブセ裏の角には、小さな曲線に沿って丁寧にひだを寄せてまとめる「菊寄せ」を施している。丁寧な職人の手練はもちろんだが、使用しているP&Dバッファローカーフの柔軟性もこの作りにマッチしており、非常に美しい仕上がりだ。
糸処理のひと手間
通常、糸処理は縫製した後に糸を短く切り軽く熱処理をするだけの場合が多い。だがAlt81ではミシンで縫製した後、糸にわざわざ糊を付け針穴に挿し込む「糊止め」を施している。手間はかかるが見た目に美しく、長く使う中で使用中の糸ほつれが起こりにくい作りになっている。
※こちらの画像は別商品の「糊止め」をしている画像です。
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- 価格
-
¥ 38,000 (税込)
- 商品コード
-
108150007 〜 108150112
- 備考