
内に忍ばせる個性
arrow 名刺入れ01
Detail
仕事の傍に
煌びやかなものは避けたい、それでいて人との違いをつけたい。仕事をする上で必ず持っていなければならない名刺入れだが、見た目にはあまり多くを求めることができない。だが、この名刺入れは違う。ギラッとした艶を持ち、シボ(革の凹凸)やトラ(シワの跡)が多彩に入り込んだ1点1点異なる見た目で人との違いを自然に演出してくれる。仕事の傍らで、力強い味方となってサポートしてくれるだろう。
持った時の質感
名刺入れに使われる革は比較的、硬い革が多い。その理由にパリッとした雰囲気を出したい、柔らかい革だと長く使っているとへたってしまうというものがある。だが、この名刺入れに採用されている「P&Dバッファローカーフ」にはしっかりとしたコシがあり、硬すぎず柔らかすぎない特徴がある。革の持つ雰囲気からも硬質な印象を与えることも可能だ。この特有の質感は持った人だけがわかるささやかな楽しみだと言える。
意味合いの異なる2色
P&Dバッファローカーフは定番のブラックと少し変わった色味のグリーンの2色展開だ。ブラックはグッと引き締まった印象を相手に与え、隙を作らない。ステッチが紺色なので、際立ち攻めていく人にはうってつけだ。グリーンは少し柔らかな印象を与え、個性も足してくれる暖かみを感じる色。ステッチはチャコールグレーになっており、こちらは仕事にちょっとしたアクセントを加えたい人にピッタリだ。
風琴マチとは
この名刺入れの最大の特徴は独特なマチの構造にある。色々な呼称があるが、私たちはこの構造を「風琴マチ」と呼んでいるが、実は海外には存在しない日本独自の作りと言われている。その大きな利点は名刺を出し入れをする際に名刺がひっかからないこと。この「ひっかからない」ことの利点は様々な名刺入れを使ってきた方であればわかると思うが、一度、風琴マチの名刺入れを使うと手放せなくなってしまうほどの効果がある。構造を簡単に説明すると、マチが内側ではなく、外側に折って作られているということなのだが、無論、文章で書くほど作りは単純ではない。さらにこれだけ油分があり、柔軟な革を使って風琴マチを仕立てるのにもかなりの腕が必要なのだが、その話はまたの機会にしておこう。
中身によって厚みが変わる
風琴(アコーディオン)マチと呼ばれるくらいなので中身の有無によって、見た目が大きく異なる。一般的に名刺入れというのは中身が常に増減するが、名刺が入っていない状態では中央が凹んでしまう。これはマチが内側に織り込まれているため、そこの部分だけ他よりも厚みが出てしまうからだ。風琴マチの場合は外側にマチが出る構造のため、基本的に名刺の枚数に応じて高さが上下するだけだ。長く綺麗な状態を保つ秘訣は、この構造が理由なのかもしれない。
収納に便利なポケット
メインポケットには約30枚の名刺が収納可能(※図①)。また、それ以外にベタポケットを3つも装備(※図②)。このベタポケットは収納力があるわけではないが3つもあるので、いただいた名刺を目的に応じて分けて収納したりすることができる。実は風琴マチの構造上、この作りを採用すると自然とポケットが多くなるのだが、作りが完成されているため、ポケットの多さに対して薄さが実現できている。
カード段に耐久性と美しさを
この名刺入れのカード段には一目見ただけではわからない丁寧な手作業が組み込まれている。まずカード段の強度をあげるために、出し入れする頻度が高いカードポケットには全て「へり返し」(※図①)を施し、さらにその上からまっすぐステッチをかけている。使っていくうちに起こる革の伸びや切れなどの防止するために加えたこのひと手間は長く使い続けるための工夫である。またカード段にもくっきりとネン引きを施した(※図②)。同じ力かつ同じスピードで引く技術が必要なこの作業は凹凸のある革では極めて難しいが、この直線ラインがあるのとないのでは実際、手にした時の見た目のシャープさが全く違う。
引き締まった縁の処理
職人泣かせと言われているのが縁の処理だ。この名刺入れの縁の処理はヘリ返し(表の革を巻き込む方法)が採用されているのだが、ステッチをかけたヘリ返しの上に3本の線が引かれているが見えるだろうか。これはネンと言って商品全体の印象をグッと引き締め、立体的に見せる技法なのだが、通常は1本を見た目を引き締めるために施す。だが、この名刺入れにはその他に2本引かれており、非常に糊付のしずらいこの革をしっかりと抑え込むという役割を担っている。
丁寧な菊寄せ
カブセ裏の角には、小さな曲線に沿って丁寧にひだを寄せてまとめる「菊寄せ」を施している。丁寧な職人の手練はもちろんだが、使用しているP&Dバッファローカーフの柔軟性もこの作りにマッチしており、非常に美しい仕上がりだ。
糸処理のひと手間
※こちらの画像は別商品の「糊止め」をしている画像です。
通常、糸処理は縫製した後に糸を短く切り軽く熱処理をするだけの場合が多い。だがAlt81ではミシンで縫製した後、糸にわざわざ糊を付け針穴に挿し込む「糊止め」を施している。手間はかかるが見た目に美しく、長く使う中で使用中の糸ほつれが起こりにくい作りになっている。
Leather
荒々しい水牛革に纏わせた光沢が、
「品のあるワイルド」を構築
P&Dバッファローカーフはシュリンクさせた水牛特有のワイルドなシボと表面を纏う上品な艶が大人の色気を醸し出す。この革が放つ個性的な雰囲気は、仕事に自分流の愉しみ方を心得ている持ち主であることをつい滲ませてしまう。毎日ガシガシ使えるタフさも魅力。独特のコシのある風合いは使うほどに馴染み、艶は一度落ち着いた後再度光沢を生む――この変化こそ持ち主の満足度を上げる。大人の上品さの中に、強靭で無骨な力強さを象徴するP&Dバッファローカーフ。ぜひ「品のあるワイルド」を体感していただきたい。
シボの好みを
お伝えください
シボの凹凸でその印象を大きく変えるP&Dバッファローカーフ。シボ粗めのものは少し弾力があり、傷が付いても目立ちにくく、シボ細かめはピシッと整った模様に精緻さと美しさが感じられます。好みは人によっても異なるため、リクエストにも可能な限りお応えしております。ご希望のお客様は是非、購入時のお問い合わせフォームよりご指示くださいませ。表情選択サービスによる写真希望の方はその旨も忘れずにご記入ください。
Size
■ サイズ(外寸)
縦: 約80㎜
横: 約110㎜
マチ:約15㎜
■ 重量
約55g
■ スペック
マチ付きポケット×1
マチなしポケット×3
名刺容量:30枚
■ 素材
革/P&Dバッファローカーフ
内装生地/ナイロン
「内に忍ばせる個性」
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仕事の傍に
煌びやかなものは避けたい、それでいて人との違いをつけたい。仕事をする上で必ず持っていなければならない名刺入れだが、見た目にはあまり多くを求めることができない。だが、この名刺入れは違う。ギラッとした艶を持ち、シボ(革の凹凸)やトラ(シワの跡)が多彩に入り込んだ1点1点異なる見た目で人との違いを自然に演出してくれる。仕事の傍らで、力強い味方となってサポートしてくれるだろう。
持った時の質感
名刺入れに使われる革は比較的、硬い革が多い。その理由にパリッとした雰囲気を出したい、柔らかい革だと長く使っているとへたってしまうというものがある。だが、この名刺入れに採用されている「P&Dバッファローカーフ」にはしっかりとしたコシがあり、硬すぎず柔らかすぎない特徴がある。革の持つ雰囲気からも硬質な印象を与えることも可能だ。この特有の質感は持った人だけがわかるささやかな楽しみだと言える。
意味合いの異なる2色
P&Dバッファローカーフは定番のブラックと少し変わった色味のグリーンの2色展開だ。ブラックはグッと引き締まった印象を相手に与え、隙を作らない。ステッチが紺色なので、際立ち攻めていく人にはうってつけだ。グリーンは少し柔らかな印象を与え、個性も足してくれる暖かみを感じる色。ステッチはチャコールグレーになっており、こちらは仕事にちょっとしたアクセントを加えたい人にピッタリだ。
風琴マチとは
この名刺入れの最大の特徴は独特なマチの構造にある。色々な呼称があるが、私たちはこの構造を「風琴マチ」と呼んでいるが、実は海外には存在しない日本独自の作りと言われている。その大きな利点は名刺を出し入れをする際に名刺がひっかからないこと。この「ひっかからない」ことの利点は様々な名刺入れを使ってきた方であればわかると思うが、一度、風琴マチの名刺入れを使うと手放せなくなってしまうほどの効果がある。構造を簡単に説明すると、マチが内側ではなく、外側に折って作られているということなのだが、無論、文章で書くほど作りは単純ではない。さらにこれだけ油分があり、柔軟な革を使って風琴マチを仕立てるのにもかなりの腕が必要なのだが、その話はまたの機会にしておこう。
中身によって厚みが変わる
風琴(アコーディオン)マチと呼ばれるくらいなので中身の有無によって、見た目が大きく異なる。一般的に名刺入れというのは中身が常に増減するが、名刺が入っていない状態では中央が凹んでしまう。これはマチが内側に織り込まれているため、そこの部分だけ他よりも厚みが出てしまうからだ。風琴マチの場合は外側にマチが出る構造のため、基本的に名刺の枚数に応じて高さが上下するだけだ。長く綺麗な状態を保つ秘訣は、この構造が理由なのかもしれない。
収納に便利なポケット
メインポケットには約30枚の名刺が収納可能(※図①)。また、それ以外にベタポケットを3つも装備(※図②)。このベタポケットは収納力があるわけではないが3つもあるので、いただいた名刺を目的に応じて分けて収納したりすることができる。実は風琴マチの構造上、この作りを採用すると自然とポケットが多くなるのだが、作りが完成されているため、ポケットの多さに対して薄さが実現できている。
カード段に耐久性と美しさを
この名刺入れのカード段には一目見ただけではわからない丁寧な手作業が組み込まれている。まずカード段の強度をあげるために、出し入れする頻度が高いカードポケットには全て「へり返し」(※図①)を施し、さらにその上からまっすぐステッチをかけている。使っていくうちに起こる革の伸びや切れなどの防止するために加えたこのひと手間は長く使い続けるための工夫である。またカード段にもくっきりとネン引きを施した(※図②)。同じ力かつ同じスピードで引く技術が必要なこの作業は凹凸のある革では極めて難しいが、この直線ラインがあるのとないのでは実際、手にした時の見た目のシャープさが全く違う。
引き締まった縁の処理
職人泣かせと言われているのが縁の処理だ。この名刺入れの縁の処理はヘリ返し(表の革を巻き込む方法)が採用されているが、ステッチを挟んで3本の線が引かれているが見えるだろうか。これはネンと言って商品全体の印象をグッと引き締め、立体的に見せる技法なのだが、通常は1本を見た目を引き締めるために施す。だが、この名刺入れにはその他に2本引かれており、この革をしっかりと抑え込むという役割を担っている。
丁寧な菊寄せ
カブセ裏の角には、小さな曲線に沿って丁寧にひだを寄せてまとめる「菊寄せ」を施している。丁寧な職人の手練はもちろんだが、使用しているP&Dバッファローカーフの柔軟性もこの作りにマッチしており、非常に美しい仕上がりだ。
糸処理のひと手間
通常、糸処理は縫製した後に糸を短く切り軽く熱処理をするだけの場合が多い。だがAlt81ではミシンで縫製した後、糸にわざわざ糊を付け針穴に挿し込む「糊止め」を施している。手間はかかるが見た目に美しく、長く使う中で使用中の糸ほつれが起こりにくい作りになっている。
※こちらの画像は別商品の「糊止め」をしている画像です。
■ サイズ(外寸)
縦: 約80㎜
横: 約110㎜
マチ:約15㎜
■ 重量
約55g
■ スペック
マチ付きポケット×1
マチなしポケット×3
名刺容量:30枚
■ 素材
革/P&Dバッファローカーフ
内装生地/ナイロン
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- 価格
-
¥ 15,000 (税込)
- 商品コード
-
108150011 〜 108150113
- 備考