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美しい丸み

Alt81は商品の形に丸みや曲線を取り入れることがある。それは持ちやすさや壊れにくさを考慮した結果であることが多いが、このペンケースの場合は一味違う。全体を包み込むような丸みを帯びたフォルムはこの革の長所を最大限に活かすために存在していると言っても過言ではない。鍵となるシルキーカーフという革は非常に柔らかく、弾力に富んでおり、それでいてハリもある。そして何よりも凛とした美しさがある。ペンケースを構成している緩やかな曲線の数々はこの革の良さを一層引き立て、美しい丸みを持った唯一無二の商品を誕生させた。

手が離れない

同じ革で作られたラウンド長財布がAlt81には存在するが「ずっと触り続けたくなる革」とお客様から言われることが実に多い。それほどの革をペンケースに使うとどうなるか。答えはシンプルで、手放せなくなる。いや、「手が離れない」といった方が正確かもしれない。指先に吸い付くようなサラッとした革の表面に、モチッとした柔らかさが触れ続けたくなる原因なのだが、この質感は実際に手に取らなければわからないかもしれない。

見た目以上の収納力

横から見ると丸みを帯びた三角形になっているので上部に行くほど収納ができない。そのため一見、収納力がないように見えるが、そんなことはない。通常のペンであれば８本収納ができるくらいの容量がある。コロンとした形状は鞄の隙間にもスルッと入りやすい。そのため、ペン以外の「鞄の中で見失いそうなもの」を一緒に入れてしまってもよいかもしれない。

内装の気持ちよさ

ペンケースの内装にこれほどまでに触れていて気持ちのよい素材を使っているものはあっただろうか。起毛素材であるボンセーヌを内装全面に使用しており、ペンの出し入れで触れるたび、気持ちよく、高級感を感じとれる。勿論、この素材は高級感だけではない。擦れなどにも強いため耐久性も高く、色も黒いためにペンケースの中に見られがちな汚れが目立ちにくい。長期間にわたり、綺麗に使用していただけることだろう。

何度も開閉したくなるファスナー

Alt81では馴染みの深いエクセラファスナーは当然、このペンケースにも採用されている。一つ一つの金具である務歯を研磨しているためファスナーの滑りがよく、開閉が非常にスムーズ。また、しっかりと噛み合っているため、見た目にも高級感が漂う。色は革の色にも合うアンティークシルバーを採用しており、ビジネスでも派手に主張することはない。ペンケースにエクセラファスナーを使用するのは稀有なことなのだが、一度、ラウンド長財布等でエクセラファスナーを使ったことがある方であれば、このファスナーの本当の価値がお分かりいただけるだろう。

引き手へのこだわり

通常、ペンケースに付いている引き手は小さなものが多い。それはコンパクトで収まりがいいという理由からなのだが、今回、page_ペンケース01に採用した引き手は比較的大きなもので、摘まみやすく使い勝手が良い。この引き手は非常に手が込んでいる。引き手の革の中心に肉盛りを持たせ、周囲にはネンを引き、コバ面はしっかりと処理をして塗装を行う。一貫して引き手にこだわるAlt81ならではの処理だ。

全てが１点もの

シルキーカーフは実に表情が豊かな革である。シボの粗いものは細かいものよりもふっくらとした質感になり、その凹凸が個性を強く印象付ける。逆にシボの細かいものは粗いものよりも手触りがサラサラとしていて、肌ざわりが滑らかになっている。そのどちらにもこの革にしか存在しない魅力が満ちていていて、店頭でもお客様を悩ませている。１点１点表情が異なるので、気になる方はご注文の際に表情選択サービスをご利用いただきたい。
（写真上２点・シボ細かめ／下２点・シボ粗め）