長く付き合える条件
mark ラウンド長財布 01
Detail
動いた分だけ変化が加速する
( 約2年9ヵ月使用 )
このラウンド長財布にはシールドショルダーレザーを採用。繊維密度の高い牛の肩部分を使用したこの革は通常、鞄のハンドルや底面など強度が求められる箇所に使用されることが多い。ラウンド長財布を作るために多少漉くが耐久性は変わらず、独特のトラや最速で変化する色艶は男の武骨さを醸し出す。人の目がいきがちな財布を綺麗に使い続けたい気持ちもあるだろうが、ここは臆することなくガシガシ使い込んでほしい。傷や艶を増すことで生まれる「動いた証」をこの長財布に刻んでゆこう。
ラウンドファスナーに込めた
3つのこだわり
ラウンドファスナー長財布においてファスナー部分は最も重要なパーツ。ここにAlt81が追求した3つのこだわりがある。
1.曲線の角度
まずは長財布の角にあたる曲線部分。一般的なやや急なカーブの場合、ファスナーを勢いよく開閉するとカーブ部分で急ブレーキがかかり、この箇所に強い負荷がかかる。実はこれが破損の原因に繋がりやすい。そこでAlt81ではカーブ箇所を少し緩やかな曲線の設計にし、引き手を引く際の急ブレーキを和らげる工夫を入れた。
2.カーブの設計に伴う
ファスナー部分の作り
2つめはそのカーブの設計に伴うファスナー部分の作り。細心の注意を払い左右均等に貼らなければシワが寄ったり歪に曲がってしまう。また左右いずれかに片寄ると、もともと数ミリの幅しか残されていない縫い代がさらに減り縫製ができなくなったり、出来たとしてもファスナーの強度に影響が出てしまう。分かりやすいのはファスナー金具を閉じた状態の直線ライン。この直線が歪んでいると非常に目立ち、またスムーズな開閉がしづらくなる。実はファスナーテープを歪みなくピシッと縫うのは非常に難しい。ファスナーの曲線部分と直線部分を見ると職人技術の高さを実感していただけるはずだ。
3.エクセラファスナー
3つめはエクセラファスナーを採用した点。毎日使う財布のファスナーだからこそスムーズな使い心地が必要。人前で行う会計シーンはなおさらだ。Alt81では噛み合うひとつひとつの金具「務歯(むし)」を磨き削るひと手間を加えたエクセラファスナーを使用することで通常よりも良い滑りを実現し、開閉にストレスがない。よりスムーズに動くからこそカーブ部分に負荷もかかりにくく、務歯の噛み合う密度が高いため重厚感と高級感が生まれる。3つのこだわりが共通して求めたのは「より円滑な使用感」と「美しい外観」そして「壊れにくさ」。ぜひ使用して実感していただきたい。
男の使い勝手を考えた内装その1:
十二分な収納力
このラウンド長財布には男の使い勝手を考えた内装が詰まっている。まず収納力。Alt81の財布の中では最多となるカードポケットが12カ所、札ポケットは3カ所もある。出かける機会が多いとカード類や領収書など財布の中身が増えてしまうが、カードも紙幣も十分な枚数を収納出来、種類ごとに整頓出来る点が心強い。極めつけにマチのないポケットも2つ用意されており、普段使わないカードや取り出す機会の少ない御守りなどを入れておくことが出来る。
男の使い勝手を考えた内装その2:
使い易い小銭入れ
次に小銭入れ。小銭入れにはファスナーのスライド領域を広くした作りを施し、片マチを付けた。そのためガバッと開くことが出来、中身の小銭が実に見渡しやすい。(※図1)さらに使い勝手を考え、小銭を取り出す際に見えにくい奥の下部分に曲線のステッチをかけ、小銭が挟まるのを防ぐひと手間を加えた。これは男性の手の大きさを考慮し、極力ストレスなく使うための見えにくい工夫だ。(※図2)
男の使い勝手を考えた内装その3:
頼れる耐久性
内装の耐久性にも触れておこう。例えばカード段の強度。カードを出し入れするたびに指やカードが触れるカード段上部は負荷がかかり傷みやすいがこれを未然に防ぐために、断面を包むようにして革を裏側に折り返す「へり返し」を施してその上からステッチをかけた。こうしたひと手間を加えることで見た目にも美しく、使用中起こりがちな革の伸びや切れの防止に繋がる。
男の使い勝手を考えた内装その4:
使いやすい一枚生地仕立て
札ポケットの中にも一工夫ある。実はこのラウンド長財布、札ポケットの底をすっきりと見やすく、また紙幣等の出し入れをする際のひっかかりも少なくするために生地一枚で仕立てている。使用している生地は耐久性が高く、ナイロンより摩擦に強い起毛素材なので傷みにくいのも特徴だ。
美しく丈夫な蛇腹
財布を開いた時に見えるマチの蛇腹は通常、革を複数枚を繋ぎ合わせて作ることが多いがこのラウンド長財布は贅沢に一枚革で仕立てた。この場合、革の型紙を作る作業も複雑で難しくなるが見た目がすっきり綺麗に見える。また、蛇腹にも「へり返し」を行った上にしっかりとミシンをかけている。お札や手がよく触れる箇所だけに長く使っていくとその効果を実感できるだろう。見えにくいところにもこだわるAlt81ならではのポイントだ。
小銭入れの引き手が大きい理由
小銭入れの引き手は少し大きめのものを採用している。実は小銭入れの引き手が小さいと外ファスナーを閉めている時に中で動いてしまう。これが外ファスナーを開ける際に変にひっかかり、破損に繋がりやすい。そのため通常よりあえて大きめに設計。閉める際に内側に仕舞うクセを付ける必要はあるが、小さな引き手と比べると使いやすさと壊れにくさは明らかに違う。また2カ所の引き手は両方とも断面が美しく映えるよう丁寧なコバ処理を施している。
■小銭入れの引き手を閉める際は内側に仕舞うクセを。
気を配るネン引き
さらに全体の印象をピリッと引き締めるネン(縁に施すライン)引きも忘れない。ルガトショルダーはmark_ラウンド長財布_01で使用されている革とは異なる特性があるり、ネンを引く力やスピードを再考する必要がある。見えにくいところにもこだわるAlt81ならではのこだわりと言えるかもしれない。
【拡大図】オレンジ = ネン引きされたライン
糸処理のひと手間
※こちらの画像は別商品の「糊止め」をしている画像です。
通常、糸処理は縫製した後に糸を短く切り軽く熱処理をするだけの場合が多い。だがAlt81ではミシンで縫製した後、糸にわざわざ糊を付け針穴に挿し込む「糊止め」を施している。手間はかかるが見た目に美しく、長く使う中で使用中の糸ほつれが起こりにくい作りになっている。
Leather
荒々しく使うことで魅力が増す素材
革そのものが存在感を放つシールドショルダーレザーは、野性味と無骨さを想起させる。その理由は、革の厚みとショルダー特有のトラだ。また、繊維同士が密に絡み合い肉厚で丈夫な革質は堅牢かつ耐久性を備えている。革の表面に現れた白っぽさは時間をかけて染料とともにたっぷり含ませたオイル。これが使い込むうちに濃く深化した黒へ、そしてぐんぐんと艶を増していく。この革を例えるなら「盾」――細かいことは気にせず荒々しく使うことで魅力が増し続けるタフな素材だ。ぜひ「使い込む」「革を育てる」愉しみを味わっていただきたい。
トラの好みを
お選びいただけます
肩の部位を使ったシールドショルダーレザーは「トラ」(首や肩にある太いシワ)が特徴的。個体差は勿論、裁断の仕方によって模様が異なります。「トラが強く入ったもの(右列)」はより個性的に、「トラがおとなしいもの(左列)」は比較的上品に映ります。黒い革なので一見トラが目立たないように思われますが、しっかりと表情が隠れている点も大きな魅力。ぜひ表情選択サービスをご利用いただき、お好みの表情を探し出してください。
「 長く付き合える条件」
mark_ラウンド長財布01
ラウンドファスナーに込めた
3つのこだわり
ラウンドファスナー長財布においてファスナー部分は最も重要なパーツ。ここにAlt81が追求した3つのこだわりがある。
1.曲線の角度
まずは長財布の角にあたる曲線部分。一般的なやや急なカーブの場合、ファスナーを勢いよく開閉するとカーブ部分で急ブレーキがかかり、この箇所に強い負荷がかかる。実はこれが破損の原因に繋がりやすい。そこでAlt81ではカーブ箇所を少し緩やかな曲線の設計にし、引き手を引く際の急ブレーキを和らげる工夫を入れた。
2. カーブの設計に伴うファスナー部分の作り
2つめはそのカーブの設計に伴うファスナー部分の作り。細心の注意を払い左右均等に貼らなければシワが寄ったり歪に曲がってしまう。また左右いずれかに片寄ると、もともと数ミリの幅しか残されていない縫い代がさらに減り縫製ができなくなったり、出来たとしてもファスナーの強度に影響が出てしまう。分かりやすいのはファスナー金具を閉じた状態の直線ライン。この直線が歪んでいると非常に目立ち、またスムーズな開閉がしづらくなる。実はファスナーテープを歪みなくピシッと縫うのは非常に難しい。ファスナーの曲線部分と直線部分を見ると職人技術の高さを実感していただけるはずだ。
男の使い勝手を考えた内装その1:
十二分な収納力
このラウンド長財布には男の使い勝手を考えた内装が詰まっている。まず収納力。Alt81の財布の中では最多となるカードポケットが12カ所、札ポケットは3カ所もある。出かける機会が多いとカード類や領収書など財布の中身が増えてしまうが、カードも紙幣も十分な枚数を収納出来、種類ごとに整頓出来る点が心強い。極めつけにマチのないポケットも2つ用意されており、普段使わないカードや取り出す機会の少ない御守りなどを入れておくことが出来る。
男の使い勝手を考えた内装その2:
使い易い小銭入れ
次に小銭入れ。小銭入れにはファスナーのスライド領域を広くした作りを施し、片マチを付けた。そのためガバッと開くことが出来、中身の小銭が実に見渡しやすい。
さらに使い勝手を考え、小銭を取り出す際に見えにくい奥の下部分に曲線のステッチをかけ、小銭が挟まるのを防ぐひと手間を加えた。これは男性の手の大きさを考慮し、極力ストレスなく使うための見えにくい工夫だ。
男の使い勝手を考えた内装その3:頼れる耐久性
内装の耐久性にも触れておこう。例えばカード段の強度。カードを出し入れするたびに指やカードが触れるカード段上部は負荷がかかり傷みやすいがこれを未然に防ぐために、断面を包むようにして革を裏側に折り返す「へり返し」を施してその上からステッチをかけた。こうしたひと手間を加えることで見た目にも美しく、使用中起こりがちな革の伸びや切れの防止に繋がる。
男の使い勝手を考えた内装その4:
使いやすい一枚生地仕立て
札ポケットの中にも一工夫ある。実はこのラウンド長財布、札ポケットの底をすっきりと見やすく、また紙幣等の出し入れをする際のひっかかりも少なくするために生地一枚で仕立てている。使用している生地は耐久性が高く、ナイロンより摩擦に強い起毛素材なので傷みにくいのも特徴だ。
※断面図 / オレンジ = 一枚仕立て(計3カ所)
美しく丈夫な蛇腹
財布を開いた時に見えるマチの蛇腹は通常、革を複数枚を繋ぎ合わせて作ることが多いがこのラウンド長財布は贅沢に一枚革で仕立てた。この場合、革の型紙を作る作業も複雑で難しくなるが見た目がすっきり綺麗に見える。また、蛇腹にも「へり返し」を行った上にしっかりとミシンをかけている。お札や手がよく触れる箇所だけに長く使っていくとその効果を実感できるだろう。見えにくいところにもこだわるAlt81ならではのポイントだ。
小銭入れの引き手が大きい理由
小銭入れの引き手は少し大きめのものを採用している。実は小銭入れの引き手が小さいと外ファスナーを閉めている時に中で動いてしまう。これが外ファスナーを開ける際に変にひっかかり、破損に繋がりやすい。そのため通常よりあえて大きめに設計。閉める際に内側に仕舞うクセを付ける必要はあるが、小さな引き手と比べると使いやすさと壊れにくさは明らかに違う。また2カ所の引き手は両方とも断面が美しく映えるよう丁寧なコバ処理を施している。
■小銭入れの引き手は、閉める際に仕舞うクセを。
印象を左右するひと手間、ネン引き
表版には引き締まった印象に見えるように太めのネン(縁に施すライン)を入れている。ネン引きの作業は革の厚みやオイルの含み具合によって力加減が異なるために非常に難しい。極めて細かい箇所ではあるが、ネンが引いてあるのとないのとでは第一印象に違いが出る。
【拡大図】オレンジ = ネン引きされたライン
糸処理にもこだわりが宿る
通常、糸処理は縫製した後に糸を短く切り軽く熱処理をするだけの場合が多い。だがAlt81ではミシンで縫製した後、糸にわざわざ糊を付け針穴に挿し込む「糊止め」を施している。手間はかかるが見た目に美しく、長く使う中で使用中の糸ほつれが起こりにくい作りになっている。
※こちらの画像は別商品の「糊止め」をしている画像です。
mark_ラウンド長財布01
- 価格
-
¥ 34,000 (税込)
- 商品コード
-
108150005
- 備考
-
※こちらの商品は革が入手できなくなってしまったため、次回の入荷はございません。後続の商品を開発中で、販売が開始されましたら改めてWebサイトでご案内いたします。また、その商品の優先販売も行う予定ですので、ご希望の方は下記、問い合わせよりご相談くださいませ。ご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願いいたします。