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革特有の表情と変化の激しさの共存
#08 ビートル

特徴「2つの顔を持つ革」

ビートルはAlt81のオリジナルレザーとして2番目に開発された革だ。革の持つ雰囲気はシェイドワックスレザーに似ているが、兵庫県たつの市のタンナー(革を作る職人)に新たなこだわりを吹き込んでもらった純国産革。色はダークブラウンと藍鉄の2色。赤味が強く、革全体に独特のムラ感が広がるダークブラウンは商品に色気を纏わせ、黒のようで黒ではない、凛とした佇まいの藍鉄は商品に静寂さを加えてくれる。どちらの色も紳士的な表情を持っているがダークブラウンはより洒落て見え、逆に藍鉄は洒脱な雰囲気を持っている。 革の表面は硬質で凹凸の少ないスムース仕上げ。また、たっぷりと加脂を施し、使う事で柔軟性も出てくる。このビートルは非常に美しい艶の上がり方をするよう設計されており、革製品が初めての方には扱いやすく、革が好きな方はより愉しめる。革に「カブトムシ」の意味が冠されているのはその艶感のことだけではなく、硬い革質に、堂々とした革の王道を進んでいく気概を体現しているのだ。勿論、Alt81らしい革の表情もよく見るとしっかりと刻まれているので愉しんでいただきたい。

経年変化「変化する艶」

ビートルの艶の上がり方は美しい。ダークブラウンは少し赤味を残したまま変化し、経年変化後の艶を帯びた姿は初見は大きく印象が異なる。また、藍鉄も同様にスッとしたおとなしい印象から光沢感がジワジワと上がっていき、眩いほど艶々になる。勿論、オイルレザーなので過度なメンテナンスは必要ない。クロスで乾拭きをするだけで十分だ。変化のスピードは加速度的に上がっていくタイプで、最初はゆっくりと艶が上がり、ある時を境にグンとスピードを上げて変化する。最終的に艶々になることは間違いないが、何段階にも変化する過程が使う人を愉しませてくれる。

原皮「北海道産ステア」

冒頭で「純国産」という表現をしたがこれは鞣しだけではなく、原皮も国内産のものを使用しているからだ。Alt81では使用される牛革原皮は概ねヨーロッパや北米などの寒冷地の産地が多いが、北海道産の原皮もご多分にもれず、寒い地域で育てられている食用牛のステア(生後3〜6カ月以内に去勢され、生後2年程の雄の成牛の皮)。肌目はキメが細かく、厚みもしっかりとあり、広大な土地で飼育された牛に見られる特徴をしっかりと兼ね備えている。コバを見るとわかるが繊維がギュっと詰まった姿は硬質な革にこそ必須条件で、また最適だと言える。

製法「オイルレザーへの仕上げ」

前鞣しにクロムを使用し、その後、再鞣しで植物タンニンを使って鞣す、ヘビーレタン鞣しで作られているビートル。表面の硬質感は使用する植物タンニンの量が通常よりもかなり多いことと、その植物タンニンがケブラチョをはじめとする縮合型タンニン(革の繊維をギュっと縮める性質)であることが作用している。鞣しの後、革を染色し、オイルをたっぷりと入れて革に柔軟性を加え、シボ感の少ないスムース革へと仕上げを行っていくのだが、この過程で原皮の良さをしっかりと見てもらえるよう、革の表面に薄膜水性の薬品を塗り透明感を与えた。実はこの膜の上には前述した「革がジワジワと変化していく」ように、使い続けることで次第に落ちていく特殊な薬品を塗っている。これは革の表情や色を邪魔するものではなく、使用を続けると次第に落ちてしまい、最終的には完全になくなる。そのため、数段階に分けて艶が上がっていく仕組みが可能となった。通常、オイルレザーの場合、その表面に追加で仕上げ加工を施すのはかなり難しい。革を知り尽くしたタンナーの情熱が、Alt81の要望を叶えてくれた。

「ビートル」の注意点

■ 革の表面は硬質でスムース調の仕上げとなっておりますので押傷が入りやすい仕様となっておりますが、気にせず使い続けることで全体で馴染んで質感や艶も向上します。どんどん傷を入れて育ててあげてください。
■ 淡い色の生地が濡れた状態で強く擦ると色落ちする可能性がございますのでお気を付けください。
■ オイルをたっぷりと含んだオイルレザーになりますので、使わずに数カ月置いておくと設置箇所に油分が移行する可能性がございます。

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ビートルはAlt81のオリジナルレザーとして2番目に開発された革だ。革の持つ雰囲気はシェイドワックスレザーに似ているが、兵庫県たつの市のタンナー(革を作る職人)に新たなこだわりを吹き込んでもらった純国産革。色はダークブラウンと藍鉄の2色。赤味が強く、革全体に独特のムラ感が広がるダークブラウンは商品に色気を纏わせ、黒のようで黒ではない、凛とした佇まいの藍鉄は商品に静寂さを加えてくれる。どちらの色も紳士的な表情を持っているがダークブラウンはより洒落て見え、逆に藍鉄は洒脱な雰囲気を持っている。 革の表面は硬質で凹凸の少ないスムース仕上げ。また、たっぷりと加脂を施し、使う事で柔軟性も出てくる。このビートルは非常に美しい艶の上がり方をするよう設計されており、革製品が初めての方には扱いやすく、革が好きな方はより愉しめる。革に「カブトムシ」の意味が冠されているのはその艶感のことだけではなく、硬い革質に、堂々とした革の王道を進んでいく気概を体現しているのだ。勿論、Alt81らしい革の表情もよく見るとしっかりと刻まれているので愉しんでいただきたい。

経年変化「変化する艶」

ビートルの艶の上がり方は美しい。ダークブラウンは少し赤味を残したまま変化し、経年変化後の艶を帯びた姿は初見は大きく印象が異なる。また、藍鉄も同様にスッとしたおとなしい印象から光沢感がジワジワと上がっていき、眩いほど艶々になる。勿論、オイルレザーなので過度なメンテナンスは必要ない。クロスで乾拭きをするだけで十分だ。変化のスピードは加速度的に上がっていくタイプで、最初はゆっくりと艶が上がり、ある時を境にグンとスピードを上げて変化する。最終的に艶々になることは間違いないが、何段階にも変化する過程が使う人を愉しませてくれる。

原皮「北海道産ステア」

冒頭で「純国産」という表現をしたがこれは鞣しだけではなく、原皮も国内産のものを使用しているからだ。Alt81では使用される牛革原皮は概ねヨーロッパや北米などの寒冷地の産地が多いが、北海道産の原皮もご多分にもれず、寒い地域で育てられている食用牛のステア(生後3〜6カ月以内に去勢され、生後2年程の雄の成牛の皮)。肌目はキメが細かく、厚みもしっかりとあり、広大な土地で飼育された牛に見られる特徴をしっかりと兼ね備えている。コバを見るとわかるが繊維がギュっと詰まった姿は硬質な革にこそ必須条件で、また最適だと言える。

写真

製法「オイルレザーへの仕上げ」

前鞣しにクロムを使用し、その後、再鞣しで植物タンニンを使って鞣す、ヘビーレタン鞣しで作られているビートル。表面の硬質感は使用する植物タンニンの量が通常よりもかなり多いことと、その植物タンニンがケブラチョをはじめとする縮合型タンニン(革の繊維をギュっと縮める性質)であることが作用している。鞣しの後、革を染色し、オイルをたっぷりと入れて革に柔軟性を加え、シボ感の少ないスムース革へと仕上げを行っていくのだが、この過程で原皮の良さをしっかりと見てもらえるよう、革の表面に薄膜水性の薬品を塗り透明感を与えた。実はこの膜の上には前述した「革がジワジワと変化していく」ように、使い続けることで次第に落ちていく特殊な薬品を塗っている。これは革の表情や色を邪魔するものではなく、使用を続けると次第に落ちてしまい、最終的には完全になくなる。そのため、数段階に分けて艶が上がっていく仕組みが可能となった。通常、オイルレザーの場合、その表面に追加で仕上げ加工を施すのはかなり難しい。革を知り尽くしたタンナーの情熱が、Alt81の要望を叶えてくれた。

「ビートル」の注意点

■ 革の表面は硬質でスムース調の仕上げとなっておりますので押傷が入りやすい仕様となっておりますが、気にせず使い続けることで全体で馴染んで質感や艶も向上します。どんどん傷を入れて育ててあげてください。
■ 淡い色の生地が濡れた状態で強く擦ると色落ちする可能性がございますのでお気を付けください。
■ オイルをたっぷりと含んだオイルレザーになりますので、使わずに数カ月置いておくと設置箇所に油分が移行する可能性がございます。

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